生き過ぎた、そう思う。
何事も止め時が肝心なのかもしれない。
僕はただ、生き過ぎただけだ。
どんな結果も、ましてや過程までも、僕を慰めやしない。
僕は生きれはしないし、生きたくも無い。
喪失感というより、完成に近い。
そんな気がする。
僕はもうすぐ完成するし、もう完成してるのかもしれない。
もう眠りたくも無ければ、目覚めたくも無い。
つまり僕は 、
自殺なんて出来やしない。
痛みに対する恐怖は、生き物として本能的な恐怖に部類されている。
僕は死ねはしない。
でも、それに値する変化は欲しい。
日々の生活とそれに伴う干渉、価値の無い記憶。
それらすべてが、もうどうでもよくなる程の変化。
家出を考えている。
以前、失敗した家出を。
家出先なんてものは無いし、宛も人脈も有りはしないから、
家出というより、旅に近いだろうし、旅というより、死に場所を探しに行くと言った方が近いのかもしれないけど。