ハリウッド俳優のブルース・ウィリスが【ドラえもん】を演じているソフトバンクの新テレビCM、『5Gってドラえもん?<のび太登場>』篇(15秒・30秒)で、新たに俳優の堺雅人が、45歳の野比のび太役で登場することが6/30、明らかになった。さらに、15歳の野比のび太役として鈴木福、パパ役に小手伸也、ママ役に阿佐ヶ谷姉妹の渡辺江里子など、個性豊かなキャストが演じる。7/1から全国で放映を開始。

白戸家の隣りに引っ越してきた野比一家。のび太の父(小手伸也)と母(渡辺江里子)が「5Gになったら引っ越しも楽になるのかな?」と会話しながら荷物を運んでいると、白戸家の方から「ドカーン!」という大きな音が聞こえてきて、背中を向けていたのび太(鈴木福)も驚いて振り返る。白戸家の方に視線を向けると、穴が空いた屋根からタケコプターを付けたドラえもん(ブルース・ウィリス)が飛び立ち、そのままのび太の前に着地。「隣に変な犬いたぜ」と告げると、逃げたドラえもんを追いかけて、白戸家の家族が次々と外に出てくる。「引っ越してきた野比のび太です」「父です」「母です」とあいさつする野比家の3人に、「じゃ、ホントにドラえもん一家がお隣に?」とうれしそうな表情を浮かべるお母さん(樋口可南子)。すっかりテンションが上がったアヤ(上戸彩)とお兄ちゃん(ダンテ・カーヴァー)も、引っ越し中ののび太の机を指差し、「これ、タイムマシン?」と反応する。

次の瞬間、ふいに机が振動し、引き出しの中からメガネ姿の男性が登場。白戸家のお父さんが「誰だ!お前は!」と尋ねると、なかなか引き出しから出られず、あたふたしていた男がようやく「45歳の、のび太です」と自己紹介する。思いも寄らない展開に、「えー!!」と一斉に声を上げて驚く両家。「5Gってドラえもん?」というタイトルとナレーションに続いて、最後は「複雑だ!」「キャラ多すぎ!」「ちょ、ちょっと一回整理しましょう…」などと混乱状態の両家を映し出したカットで締めくくられる。

一番の見どころは、45歳の野比のび太演じる堺君が、白戸家と野比家のご対面に飛び入り参加する場面。ドラえもんのファンなら誰もが知っている、あのひみつ道具を使った登場シーンに注目だ。大ヒットドラマ[半沢直樹]シリーズの夫婦役でも知られる堺君と上戸サンの顔合わせも眼福だ。


▽堺雅人コメント
――のび太くんの役を演じてみて、いかがでしたか?
【堺】ドラえもんは子供の頃からとても好きな番組だったので光栄です。こんな日も来るんだと。タイムマシンがあったら、当時の自分に教えてあげたいですね。大人になったら、のび太の役をすることになるよと。アニメも見ていましたが、特に漫画は繰り返しコミックスを読んでいました。

――ブルース・ウィリスさんがドラえもんの役をやることについて
【堺】オファーした方もそうですけど、それを引き受けたブルース・ウィリスさんもすごいなと思いました。お会いできる日を楽しみにしています。

――「5Gってドラえもん?」というコンセプトについて
【堺】面白いですよね。今でも街中でイヤホンを使って会話している人を見かけますが、あれよりすごい人たちが街中に現れるんですよね。目の前に人がいるのにそれぞれ違う人と喋っているというようなケースも増えてくるんでしょうね。ドラマとかでも、必ずしも登場人物が会話しているとは限らないというか。ちょっと混乱しそうです。

――もしもドラえもんのひみつ道具が使えるとしたら?
【堺】「タイムトンネル」とか、「タイムふろしき」とか、「タイムマシン」とか、時間を行き来するひみつ道具を使ってみたいですね。死んだ人に会いに過去へ行ったり、生まれて来る子供の将来をのぞくために未来へ行ったり知りたいような、知ると怖いようなところもありますけどね。自分のことで言うと、どの食べ物に気をつけないとこの病気になってしまうとか、そういうのが詳しく分かりそうです。あの時に食べた物が良くなかったから病気になったとか、あの時に腰をねじったから今も痛いんだとか。

――5Gの技術によって叶えてほしいことや、期待する未来をお聞かせください。
【堺】“ゴッドハンド”と呼ばれるようなマッサージ師に、遠隔操作で治療してもらいたいですね(笑)。あと5Gの世の中になると、今より働かなくてももっと楽になるんじゃないでしょうか。たとえばドローンが配達してくれたり車が自動運転してくれたりするので、その時間を使って自分が何をするのか、これからいろいろ考えた方が良さそうですね。

▽鈴木福、小手伸也、渡辺江里子インタビュー
――ドラえもんを実写化した新テレビ CM 撮影はいかがでしたか?
【鈴木】髪を切って、衣装を着て、メガネをかけたら、自分でも「あ、のび太だ」と思いました(笑)。特にメガネをかけると、自分がのび太という別のキャラクターになる感じがして、すごく楽しかったです。実は小さい頃から周りの人に似ていると言われていて、自分でもすぐ寝ちゃうところとか、勉強が苦手なところとか似ているなと思っていたんですけど、まさかこんな形で本当にのび太の役をやることになってびっくりしました。
【小手】正直「のび太のパパって、どんな人だっけ?」という感じだったんですけど、監督からあんまり原作に寄せ過ぎないとうかがったので、そこまでパパらしさは意識しませんでした。
【渡辺】でも、小手さんの背中のラインとか、なで肩のフォルムがのび太のパパにすごく似ている感じがして、キャスティングの妙って素晴らしいなと(笑)。
【小手】いやいや、渡辺さんの方こそ。
【渡辺】私も元々のび太のママに似ていると言われたことがあって。メガネを外すと目が数字の「3」になっちゃうところとか、私もド近眼なので、シンパシーを感じていたんですけど、こういう形でのび太のママ役をさせていただいて、ものすごくうれしく思っています。

――ドラえもんにまつわるエピソードをお聞かせください。
【鈴木】一番は 2012年の映画『ドラえもんのび太と奇跡の島〜アニマル アドベンチャー〜』に声優として出演したことです。その時、「フクラージョ」というキャラクターで映画の応援隊長をしたり、声優さんたちと一緒に舞台挨拶をしたりして、すごく楽しかった思い出があります。
【小手】アニメの初期も見ていましたし、コミックスもけっこうそろえていました。あとは、子供の頃、カラフルなレジャーシートに古い電気スタンドと椅子を乗せて、みんなでタイムマシンごっことかやって遊んでいました。
【渡辺】私はドラえもんを読み始めてから、目の前のドアが「どこでもドア」になればいいのになって、何百回、何千回思ったことか。あと、テレビに出始めの頃、私がコスプレをやらせてもらえることになって。その時、スタッフの方に「なんのコスプレがいいですか?」と聞かれて、「のび太のママでお願いします」と答えたぐらい、憧れがあったものですから。そういうことも含めて、今回ののび太のママ役はうれしかったですね。

――ブルース・ウィリスさんがドラえもんの役をやることについて。
【鈴木】ドラえもんというと、かわいいイメージがありますけど、ブルース・ウィリスさんはかっこいいじゃないですか。でもイメージ写真とかを見たら、なんか現代的な感じで、すごく面白いなと思いました。
【小手】ひみつ道具よりも射撃が上手そうですよね(笑)。
【渡辺】いろいろ道具を使わなくても、自分の力で難関をクリアできそうなドラえもんという印象です。

――「5Gってドラえもん?」というコンセプトについて。
【鈴木】5Gは前からニュースとかでも注目されていて、いつかは来るなと思っていましたが、まさかこんなに早く実現するとは思っていなかったです。VRがどこでもドアになったり、自由視点がまるでタケコプターから見るような世界だという話を聞いて、本当に未来が近づいているんだなとワクワクしました。

――もしもドラえもんのひみつ道具が使えるとしたら?
【鈴木】やっぱり「どこでもドア」が欲しいなと思います。学校だと8時10分に起きても間に合うし、どこでもパッと行けるじゃないですか。タイムマシンや、学生なので「アンキパン」も欲しいですけど、結局一番は「どこでもドア」かな。
【小手】僕は「もしもボックス」。もしもの世界を気軽に生きてみたいですね。ただ、自分にだけ都合が良すぎる世界なんて、多分5日ぐらいで飽きちゃいそうな気がします。
【渡辺】私は「アンキパン」です。物忘れや忘れ物がひどいので、日々の忘れそうなものを書いて、食べて、覚えておこうかなと。あとは、「バイバイン」。相方に何かあった時とか、「バイバイン」でもう一人、クローンを生成するとか。もっと増やすと、阿佐ヶ谷姉妹合唱団も実現できるんじゃないかなと思います。

――5Gの技術によって叶えてほしいことや、期待する未来をお聞かせください。
【鈴木】通信が速くなるのはすごくいいことなので、しっかり活用していきたいと思います。あとは、今でも撮影の合間に携帯で授業を受けられたり、アプリで勉強したりしますけど、やっぱり授業は先生との受け答えが大事なのでそういうことができるようになったらうれしいですね。他にも、僕は今年から原付バイクの免許が取れて2年後には車も運転できるようになるので、自動運転も体験してみたいと思います。
【小手】VRにすごく興味があるので、VRの世界で別の人生を歩める、みたいなことを期待します。
【渡辺】自分以外の人生を歩まれたいという願望が強いんですね。
【小手】だからこそ、俳優をやっているのかもしれません(笑)。視覚、聴覚は再現できていますが、まだ触覚までには到達していないと思うので、全感覚を自分の体で感じられる仮想空間みたいのが出来上がったら、ぜひ5日間ほど住んでみたいと思います。
【渡辺】私は忘れ物や物忘れが激しい人に、やさしく寄り添ってくれるようなサービスや機能ができたらいいなと思います。
【小手】AIのパートナーみたいな?
【渡辺】ある意味、5Gパートナーみたいのがいたら、他のパートナーを探さなくとも、十分満足して人生を全うできるかなと思って。
【小手】もう少し相方さんを大切にしてあげないと…(笑)。
【渡辺】あ、すみません(笑)。美穂さんごめんね。


撮影は今年2月に実施された。これらのコメントはYouTubeで公開中のメイキング映像に収録されている。本編と併せてチェックしてみては。