妄想ＯＶＬ

どうして大好きな人とはすぐにお別れになっちゃうんだろね。

今日、いきなり事務所に呼ばれて、店長が急遽移動になったと店長本人から言われたんです。
唐突すぎて理解できなくて。
明日から新しい店長になるって。
言われても、よくわからなくて。

店長が泣き出して、ようやく意味がわかって、涙がとまらなくなりました。

このお店にはまだ１年と半年くらいしかお世話になってないけど、その１年と半年は、すごく、言葉に表せないほど店長にお世話になりました。
病気のことも全て受け入れてくれて、いつでも頼れって、言ってくれた。
無理しすぎるな、なんでも相談しろって、言ってくれた。
仕事を頑張る意味を教えてくれて、責任を教えてくれて、社会というものを教えてくれた。
至らないところは適切に注意してくれて、良い点や頑張った所は一緒に喜んで褒めてくれた。
バカみたいな下ネタも言うし、オタクなわたしをからかったりもした。
テイルズを愛していることを知っても、イベント行ってることを知っても、腐女子だと知っても、普通にしてくれた。

おちゃめで世話焼きで、仕事に厳しくて責任感ある、素晴らしい大人。
わたしが今まで出会った『人の上に立つ側の人』の中で、一番素晴らしい大人だったと思います。
本当に本当に尊敬してるんだ。
きっとこんな立派な大人にはなれないと思うけど、店長に教わったことはずっと大切に、生かしていきたいって思いました。

感謝してもしきれない。
短い間だったけど、店長と一緒に働かせていただけてとても良い経験ができた。
精神的に少し成長できたと思う。
楽しかった。
仕事が楽しかった。

店長の移動に関しては企業機密だから何も言えないけど、悪い意味ではなく、むしろ『おめでとうございます』って言わなくちゃいけなかったんだけど…。
最後の店長の挨拶で、店長もみんなも、泣いて、言葉をつまらせて、それでも面白いこと言って笑わせて、お別れ。
店長も店とスタッフを家族のように愛してくれたし、みんなも店長を敬愛してたから。
涙は止まらない。

家族に迎えに来てもらって、最後の最後に握手したら、もう嗚咽は我慢できなかった。
やっぱり『おめでとうございます』は言えなかったよ。

本当に急すぎて。
本来なら店長はまだまだうちの店舗にいたはずなのに。
店長を連れていかれてしまったみたいで、憤りさえ感じた。
もっと一緒にお仕事したかった。
もっと色んな事を学ばせてほしかった。

でも、明日からも、店長に学んだことをうちの店舗から失わせないように引き継いでいきたいって思いました。
頑張ろうって。





会うは別れの始めって言葉があるように、出会った人との別れはいずれ訪れるってわかってる。
だけど、昔から、大切な人や大好きな人との別れがはやくて。

つらくてこわい。

みんないずれいなくなってしまうことがこわい。

大切な思い出は残るけど、置いてきぼりにされてる気がしてとてもこわい。

いつになっても、別れは慣れない。

淋しいのは嫌い。



繰り返して、また前を向くんだけどね。
それしかないんだけどね。

泣き腫らした目が痛いけど、感情のままに涙を流すことができるのは幸せなことだと思う。
泣きたいときはおもいきり泣けばいい。
そう思う。
カタルシスは大事だからね。

がんばる。
がんばるろう。

うん、がんばろう！