あなたは自分の体の中にある血管の長さがどれくらいか知っているでしょうか。
体格によって多少の差はありますが、成人の血管をすべてつなぐと、
その長さはなんと約10万キロメートルにも及ぶといわれています。
10万キロメートルといってもピンとこないかもしれませんが、
これは地球の赤道を二周半もできる長さです。
そして、自律神経はその膨大な長さの血管すべてに沿って走っているのです。
一般的には「内臓諸臓器の機能を調節する末梢神経」といわれている自律神経ですが、
その本当の力は、そんな局在的なものではないことがこのことからもわかるかとおもいます。
自律神経とは、体のライフラインである血流を支配することで、
私たちの体を構成する60兆個の細胞すべてを無意識のうちにコントロールしている、
ある意味脳以上に重要な組織なのです。
血流が悪くなると細胞の機能は低下し、体は持てる能力を充分に発揮することができなくなります。
血管では血栓ができやすくなり、免疫力も低下するので病気を発症しやすくなるのはもちろん、
治癒力も低下するので、どんなにいい治療を施しても効果はあまりあがらなくなります。
ちなみに高血圧、高脂血症、糖尿病という3つの病はいずれも症状が全身に及ぶ怖い病気ですが、
これらの病気が全身症状になるのは、これらがいずれも血管の内皮細胞を傷つける病気だからです。
そして、これらの病気が自律神経のバランスと関係していることは、実際に患者の自律神経を測ってみれば一目瞭然です。こうした患者の自律神経は全員、交感神経が過剰に優位な状態になっています。
高血圧も高脂血症も糖尿病も、現在その治療方法の主流は投薬と生活習慣の改善ですが、
投薬は対症療法にすぎないうえ、血管の状態が回復しないかぎり、
その効果も高いものは望めません。本当に大切なのは生活習慣の改善、
それも副交感神経をあげる生活習慣を取り入れるかたちでの改善が重要なのです。
実際、高血圧の人も高脂血症の人も糖尿病の人も、生活習慣の改善で交感神経が過剰に優位に傾いていた自律神経のバランスが改善されると、病状はおもしろいように快復していきます。
病気の患者さんの多くは生活習慣の改善より投薬に頼りがちですが、実際には投薬は生活習慣の改善があって初めて効果が望めるものなのだということを知っておきましょう。発毛剤 おすすめ