今読んでいる本はミシェル・フーコーの「監獄の誕生」だったりします。
この本には「見られる」ことに対してとても興味深い記述がしてあります。
ドーナツ状の建物をつくり、そのドーナツの穴に当たる部分に塔を建てる。
塔には看守を一人おく。
建物の中からは看守の人影くらいしか見えないが、建物のにいる人たちは看守に「常に見られている」と感じ、規範意識が向上するという。
建物中からハッキリと看守が見えないことで、建物の中の人には看守が見ているかどうかがわからない。すると中の人たちは「見られている」ことを前提に行動する、というわけです。
人の行動を規制するためには人間の不安に対する想像力を煽ることが効果的、ということなのかなぁと思います。
古い本なうえに学術書なので読むのは疲れますが興味深いです。