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三谷幸喜「国民の映画」


観てきました、初の三谷幸喜。
とても面白くて、とても良かった。
第二次世界大戦下のドイツ。ナチスの宣伝大臣・ゲッペルスが、名高いドイツの映画人たちを呼んでパーティーを開く。ところがそこにはヒムラーやゲーリングもやって来て、更にはパーティーにはあのケストナーも招かれていて……。というのがあらすじ。
前半のコミカルでテンポの良いやり取りはいかにも喜劇といった感じで面白かったし、後半の様々な問題が明らかになっていく様子は人間のグロテスクな面が描かれていて良かった。でもあれはナチスについて、特にヒムラーについて知識がないと、ちょっと分かりにくかったかも。
しかし、実在した人物について調べ上げたうえでその人物たちの性格や特徴を活かしつつ喜劇的に動かすという三谷幸喜の技術はすごい。
私が特に役者として気に入ったのはヒムラー。前半のクソ真面目でマイペースな変人っぷりと後半の冷酷で狂気めいた一面との落差がとにかくすごい。ああいう、別に格好良くないけど個性的な演技をする人が、好きなんだなあ……。
とにかく三谷幸喜にハマりましたので、他にも見たいので、次は予定が合えばだけど三谷文楽「曽礼成心中」を観に行こうと思います。
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