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話題:最近読んだ本




宮部みゆきさんのご本を拝読したのはずっと昔で、申し訳ないのですがタイトルも記憶にありません。

とある出来事で赤の他人である双子の子供の『お父さん』に渋々なった泥棒の話。ジャンルはミステリーなヒューマンドラマ。

直と哲に弱みを握られている事もあり、始めこそ嫌々『お父さん』をしていた泥棒が、駄目だと思いつつもどんどん情がわいていく過程がとても微笑ましい。そんな彼を信頼し本当の父親の様に慕う直と哲が物凄く可愛らしい、泥棒が情がわくのも分かる。

七つあるミステリーも面白い内容ばかりでこちらも充分楽しめる。


続編があれば是非拝読したい位に完成度の高い小説です。

泥棒と双子を描いた表紙イラストは荒川弘さんが携わっていらっしゃいます。その為か、読書中ずっと頭の中には荒川さんタッチの風景や人物が浮かんでいました。