話題:怖い話

私が小学3年生だった頃の話です

夏休みに数人の友達と少し遠くにある
クラスの友達の家に遊びに行きました

暫く部屋で遊んでいて飽き始めた頃
その子の家近くの神社で遊ぶ事になり

神社は小さく裏木戸から入ると4つの
お堂と鐘楼堂と正面に仁王門と正門の
2つ門がある広さでした

そこで皆と隠れんぼをする事になって
私は隠れる場所を探して本堂の
裏手に行きました

本堂裏と隣の塀の間は1m程しかなく
そこに2本の松が生えていたので
2本の松の間に隠れる事にしました

なかなか鬼が来ないので退屈になり
何となく松を見上げると

私の頭の高さの所に無数の小さい穴が
空いていて数本の釘が打たれてました

釘は古く錆びて腐ちているのや比較的
新しいのや木に減り込んだのがあって

どうやら無数の穴は
それらの釘を抜いた跡のようでした

私は生きてる松が可哀想に
思いましたが やがて鬼に見つかり

遊んでる内に釘の事は忘れ 夕方には
そのまま自宅に帰ったのですが

何年かして家族と見たテレビの怪談の
あるシーンを見て

私は初めて この釘の持つ意味を
理解してしまいました

あの無数の釘跡、丑の刻参りの
打った釘のじゃないですかね・・・

あの時 藁人形自体は見ませんが
抜けきれず残った数本の釘と無数の

釘跡は神社の人がそこにある度に
それを片付け釘を抜いてきたんじゃ
ないだろか

この事を親に話すと「人が行かない
場所なんかに行ってはいけないよ」

「見てはいけない物を見ちまうから」
と酷く叱られました

都心にある狹い街の小さな神社で
周りは住宅地 そんな所で

こんな事あるんですね・・・