スピまとめ(重要)

☆これが存在の真実

●”本当の私”とはカタチの無い”意識”であり、すべて(私・他人・世界)をスクリーンに映し出し、その中で疑似体験している。

●私たちはエゴを身に着けた人間というアバター目線で世界(自分専用)を体験している。

●主権はワタシ(意識)にあり、映し出された私(エゴ・思考・感情)や現実や他人に力は無い。

エゴの理解は必要ないですから、ただ、本当の自分は”意識”(すべて)であることに降参して、受け入れることをおすすめします。そうすればどのように過ごしたいか、どのように「個人」として生きていきたいかは、自然と湧いて出てきます。テクニックなんていう大袈裟なものではなく、ただ「こうしたい!」「こういうふうな在り方を選びたい!」という意図が現れてくると思います。

「意識」が世界を創り出し、アバターをいくつも同時に創り、世界を体験している)という真実をただ思い出すだけで、(すべて○の世界から、さらに好みの◎を選び体験するゲーム)を本当の意味で”楽しむ”ことができるのです。

”ひとつの意識”としての私たちの本質に気づくことで、「すべてが既にある」ということと、「選択」するだけで体験できることにも気づくでしょう。

そうすれば自動的に「する」ことから解放されます。
「すること」「行為」は単に三次元ゲームで遊ぶための機能であることにも気づくでしょう。そうなれば「すべきこと」をするのではなく「したいこと」をするようになります。「すべきこと」から解放され、「したいこと」ができることが本当の自由です。自由になろうとするのではなく、最初から自分は自由であったことに気づきます・・・

私たちは単なる「個人」ではなく、「神」と言ってもいいくらいの存在なんです。それに気づきさえすれば、後は自由になるはずなんです。”どうすればいいのか?” ”どのように考えればいいのか?”という疑問が現れるのは、私は人間(個人)であるという勘違いをしているからです。

自分が神なんですから、すべてを自分で決めていいんです。決めたことは絶対にそうなるのですから、「決める」こと(純粋な意図)以外の願望達成法、思考法など必要ないんです。

「神」として世界を”体験”していることに気づけば、本当の自由に気づき、やるべきことなど無いことに気づきますから、後は”遊び”になります。「神」として”こうする” ”こう在ろう”と決めるだけで、その通りの体験ができます。すごいことでも何でもありません。当たり前なんです。


簡単に言えば、自作自演をしている観照者だということです。

”ひとつの意識”がそのままでは体験できなかったことを、立体的なスクリーン上でアバターや他者や物体を創造し、体験しているのです。なぜなら、それが面白いから。本来、とても魅力的で、楽しい映画やゲームだと言えます。

ただ、アバターに自我(エゴ)という機能を付加した結果、その自我(エゴ)が世界の中で[生き抜かなければならない、競い合わなければならない、稼がなければならない]と信じ込むようになり、映画が複雑なものになります。自我(エゴ)というのは張りぼての不安定な存在(幻想)なのですが、自分自身を実体があるものだと信じ込んでいるので、現実という映画がややこしくなるのは当然です。その自我(エゴ)が暴走することにより、戦争、犯罪、殺人、自殺・・・・などアバターにとってはネガティブな現実を体験することになります。





■人も物も考え方も反応も、すべてキャラクターとしてそういう風にできているだけ。 

そこに考えはいらない。


■ わかりにくければ”死”を”眠り”だと思ってみましょう。

つまり起きている状態が普段の状態ではなく、寝ている状態が
常に自らの状態であるという事です。

起きて寝るのではなく、常に寝ており、起きていると思われる状態は
勝手に起こっているイベントか何かだという事です。

常に寝ている何者かが全ての背景に居るという事であります。
しかし、寝ている者を見る事は出来ません。夢の中の登場人物が
夢を見ている人を見つけられないのと同じです。

常に寝ているモノを言葉にすると”覚醒”なのかもしれません。
寝ているくせに覚醒っておかしなもんです。

唯一分離が無い状態とは熟睡時であり、この時はああだこうだ
分離してわめく者は居ないはずです、つまり本質的に平和そのものです。

なので肉体でもなく、人類でもない本質的な一つ、
真の平和は常に現存するのですから、それに在れば良いのです。

オースティン&デズ

8月19日金曜日
オースティンファイナル


5話
アリーとオースティンのお互い好きなことをしよう
オースティン「ホラー映画祭!これにいこうよ!
デズ「俺と行くんじゃなかったっけ?(真顔)

9話

フラレたアリーのために
オースティン「一曲しかやれない。なら親友とダンスがしたいんだ「

デズ
「うわぁ……嬉しいよ
(本当に嬉しそうに抱き付こうとするデズ(笑)) 

オースティン「お前じゃない

11話

表に出ることのない存在とアリーに何かと酷いデズ

アリーと偽ったトリッシュとオースティンがラジオに出演。司会がオースティンと一日過ごす権利を挙手制で挙げる。必死に跳び跳ねてアピールデズ。

デズ「選んで、選んで、選んで、選んで!!」

おかしなズボンの君と宛てられて嬉しいデズ。

「ナンバーワンファンが通るぞ!通して!」

結局ダメだった。

デズ「はーオースティンと一日過ごしたかったな」

いっつも一緒に過ごしてるのにこれ以上どんだけ過ごしたいねん(笑)

12話

デズのカニ映画

オースティンと女子との扱いの差(笑)

トリッシュは女その2(結局食べられる)

アリーはセレーナゴメスの第二候補(結局食べられる)

オースティンはトロイ。ハンサムなライフガード

オースティンが傘を怖がっているのを知っていたデズ。

「当たり前だろ。親友の秘密は何だって知ってるさ」
「ミドルネームはモニカ。パンツにはトラックの絵がついてる」
オースティン「デズ


14話
マイタブを手に入れるため、みんなを列から離れさせる

「オースティンムーン初のアコースティックライブだ!」

これで手にはいるね、とアリー

デズ
「俺はオースティン初のアコースティックライブに行く!

嬉しそうに走っていくデズ


15話

オースティンのツイートを待つデズ。
「オースティン早く!」
どんだけファン

強運のオースティン
努力しなくても金星


カエルちゃんゲット!ウキウキオースティン
またカエルちゃんゲット!デズに自慢するオースティン
笑うデズ
かわいすぎか
ピザ屋とゲーセンで普通にデートするオースティンとトリッシュ

親友に感謝して
誰かってトリッシュ?
アリーはデズを親友と思ってないもようw
新人の優秀な監督
デズも親友と思ってない模様

16話
オースティンを大物だと言っちゃうデズ

何度もふられてるから



25話

オースティンにキラという彼女が出来てからさみしいデズ。

女なんか忘れて親友と楽しくやれ!!

珍しいデズの悲痛な叫び






デズオー

74話
「ニセ婚約おめでとう相棒!」
アリーを振り返り
「オースティンを傷つけたら君の人生めちゃめちゃにしてやるぞ」
デズ顔コワッ

70話
社交ダンスを踊るオースティンとアリー。そこへデズが乱入。
「あー、俺もいいかな」
「いいよ」

アリーと踊ると見せかけてすかさずオースティンの腰に手を回すデズ。アリーを背中で押し退ける。

75話
「可哀想に……歌えるのはシャワーの時だけだもんな」

「…………あ、いやただの勘。盗み聞きしていた訳じゃないぞ」
ストーカー疑惑

76話
禁止令を解かれたオースティン。デズが秘書を勤める。訊ねてきたアリーに、
「オースティンに話があるの」
「すみません、どちら様?」
「アリードーソン」
「?」
「オースティンのガールフレンド」
「うーん知らないなぁ」
予定を入れさせないデズ。

77話
「あ…俺にお花を?」胸に手を宛て感激
「違う。アリーに」
「ああ、そっち」超残念そう

「じゃあ俺がその花もらっていい?」
花を貰うデズ。

キャリーに会いにいったデズ
「ああ……あたしにお花を?」
「あ、ああ、これね。そう君に持ってきた。うちのバスルームの花瓶に指すつもりはなかった……」
残念そう。

クリシュナ編

クリアス篇




ジールの集落に招かれてから、もう半月が経った。罠に貫かれた脚の傷も大分癒え、俺がここを去る日も近かった。

「アスカ、夕食を取ろう」

「うん。ありがとう」

クリシュナの本邸にお世話になっている俺はとても良く面倒を見てもらっていた。

ベッドから降りようとする俺をすかさず支えて立たせてくれる。

「いいよ、杖があるから」

「気にするな」

「ほらだいぶ良くなったよ。もうそんなに痛くなくなったし」

「まだダメだ。完全に完治するまで安心できない」

そんな心配性で頑固なこの村の長に苦笑しながら、俺はお言葉に甘えることにした。

離れまで支えて、食事の席に座らせてくれる。

品数はいつもながら多くてまた余らせてしまいそうだった。

「美味しそう。でもいつも残してごめん」

「気にするな。私が大食らいなだけだ。このくらいすぐ無くなる」

「あんなに食べて太らないのが凄いよな」

見事な筋肉を纏った身体を眺める。いくらつけようと思ってもつかない身からしてみれば、羨ましい限りだ。

ジンもシュッとして見えて実はかなり筋肉質な身体をしていたのをふと思い出して、俺は慌てて首を振った。

「どうした?」

「あ…………いや、俺も早く傷を治してさっさと出て行かなきゃなって」

「……………」

そう明るく言えば、クリシュナは考え込むような顔をして食事の手を止める。

「クリシュナ?」

「………アスカ。お前は旅をしているんだったな」

「うん。次はカリューに行こうと思ってる」

「カリューは民族争いの絶えない地だ。やめておけ」

「大丈夫。一応俺能力持ってるし」

掌を持ち上げ焔を少し灯す。

クリシュナはその焔をジッと見つめ、口を開いた。

「アスカ」

「ん?」

「ここで………私と暮らさないか」

「!」

「私はお前に側にいて欲しい。村の者も皆気に入っている。もし叶うなら、このジールを家にして欲しい」

「クリシュナ……」

温かい言葉に胸がじんわりとする。もう帰る場所がないからこそ、それはとても嬉しい誘いだった。

「ありがとう……」

「いいのか?!」

突然身を乗り出すクリシュナに驚いて仰け反る。いつも落ち着いているだけに珍しい反応だった。

「ごめん……誘いは嬉しいけど、やめておくよ」

「……何故だ………?」

「こんな余所者良く思ってない人もきっといるし、それに……」

「お前を追っているかもしれない男のことか」

「……うん。迷惑掛けられない」

もう諦めているかもしれないし、そもそも追って来ていることすら俺の妄想に過ぎないのかもしれない。だがもしものことを考えて一ヶ所に留まるのは避けたいことだった。

「気持ちだけ受け取っておくよ。また寄らせて貰うこともあるかもしれないし、その時はよろしく」

「…………………」

俺は食事を再開したけれど、クリシュナは黙ったままだった。


















どうしよう。

機嫌を損ねてしまったんだろうか。

夕刻を過ぎてすっかり陽の暮れた空。

クリシュナは黙ったまま、壁に寄りかかり外を眺めていた。

「……………」

「クリシュナ。ごめん、せっかく誘ってくれたのに……」

そう謝れば、クリシュナはようやく俺を見て首を振った。

「謝るな………そうじゃない。これは私の問題だ。気分を害したならすまなかった」

「そんなことないよ」

「………湯あみに行くか。今日は私も入ろう」

「うん」

俺の肩を支えながら、クリシュナは浴場へと連れて行ってくれた。

服を脱いで借りた下着を着けて風呂に浸かる。

いつも側で待っていてくれたクリシュナも、今日は一緒に入ろうと服を脱ぐ。

上半身はいつも裸なので、慣れているのか下着は着けずに下を脱いで俺の隣に座った。

「はあー気持ちいい。ほんと、このお湯って不思議だな。脚の痛みも薄れて行くし」

「ここいら一帯の湯は清められて魔力が宿っているからな。傷の治りも通常より早い。私も怪我をしたらよくここに来る」

「俺の住んでたとこにも欲しかったな。怪我なんて当たり前だったし」

そう呟けば、クリシュナは俺の手を掴んだ。

「こんなに美しい肌に傷など……私なら耐えられない」

「ははっ男の肌なんてそんな大したものじゃないだろ?」

「お前を追う男はどうも思わなかったのか」

「うーん、思ってないんじゃないかな。組み手を頼んでも容赦なくてボロボロにされてたし」

「…………アスカ」

クリシュナが不意に俺の頬を触る。温かい湯が流れて伝った。

「私は、お前にそんなことはしない」

「?うん、クリシュナはあいつとは全然違うから……」

頬に触れる指が唇を滑る。

それが故意であることに、ようやく気がついた。

「……クリシュナ?」

「アスカ……」

クリシュナの身体が近づく。

俺を見る瞳の色が、どこかで見たことのある色をしていて。

俺は固まっていた。

「私と暮らすという意味はこの村では……」

「………」

「私の妻になってくれと、言うことだ」

「え………」

それは……

と口にしようとした時、クリシュナの唇が俺の唇を塞いだ。

「…………っ」

熱い唇に身体が震える。

久しく感じていなかった温もり。

違和感は、感じなかった。










































きりんとえんほう

希麟と炎鳳



優しい風吹く穏やかな楽園。

そこで生まれ、そして死とは無縁な世界で永遠に存在し続ける。

でも不満なんか抱いたことはない。

抱く訳がない。

だってあの方のためだけに、私達は在るのだから。











「退屈だ」

え?と振り返る先には、庭園に備え付けられた椅子の背もたれに両腕を広げ天を見上げる男の姿。

薔薇の手入れをしていた炎鳳は、一瞬止めていた手をまた作業に移した。

赤と白の絡まった蔦をパチンとハサミで間引きする。

口からは自然と呆れたような溜め息が漏れた。

「お前はいつもそればかりだな。退屈ならたまにはイオを手伝えばいい」

「興味無ぇ」

顔を天から炎鳳に移して希麟はまるで子供のように口を突きだし不機嫌顔だ。

希麟。

イオの守護従である炎鳳、蒼劉、玄人、王獅。

予定ではこの四人のみが産み出される筈だった。

しかし何らかのエラーで、イオが創っていた仮のもう一体に魂が宿ってしまった。

それがこの男。

白い髪に時折混ざる黒。

瞳は金。

目尻は鋭くつり上がり、不遜に笑う口許。

気の強さが一目で伺える造り。

ただでさえイレギュラーだが、この何者にも縛られない奔放な性格がより一層希麟の存在感を際立たせていた。

館には滅多に現れず、離れに一人住みつき普段何をしているのか誰も知らない。

イオは職務を手伝わない希麟を強制するでもなく、モニターで監視するでもなく放っていた。

何を考えているかわからない希麟だが時折、こうして炎鳳の側に来ては会話を交える。

イオへの態度に玄人は希麟を毛嫌いしているが、炎鳳はこの男が不思議と嫌ではなかった。


不意にバサバサと羽音が聞こえる。


それは希麟の座るイスに舞い降りた。


「よぉ。また来たのかお前」

希麟の肩をつつくのは、炎鳳の友である閑古鳥の凪。

炎鳳が希麟に対して警戒心を解いたのは、他でもない凪のお陰だった。

凪は炎鳳以外の人になつかない。

イオにさえ容易に近づこうとはしないのに、希麟には初めからそれが当然であるかのように自ら身を擦り寄せた。

今も希麟が喉を一撫でしただけで気持ち良さそうに鳴いている。

「………凄いな」

「何が」

「凪がこんなに嬉しそうな顔をするのは私も滅多に見られない。よっぽど好かれているんだな」

その微笑ましい光景につい口許が緩む。

凪のように警戒心の強過ぎる生き物が一目で気に入ったのだ。

希麟は破天荒な性格をしているが、強い光を魂が発しているんだろう。

凪を見て微笑む炎鳳を暫く凝視し、希麟はややあってニヤリと笑った。

「可愛い」

「ああ、凪は可愛い」

「違う。お前が」

凪のことかと思いきや、希麟は視線を逸らさず真っ直ぐ見つめてくる。

炎鳳は何を言っているかわからずも、その強い視線に居心地の悪さを感じた。

「笑ったかお。滅多に見れねぇじゃん。すっげぇ可愛い」

「…………可愛いは不適切だし、嬉しくない」

「じゃあ、美人」

「それも嬉しくない」

畳み掛けるように言われ、少しムッとする。

希麟はそんな炎鳳の反応を楽しむかのようにまだニヤケ顔だ。

「お前ってさ、普段あんま感情出さねぇじゃん。でも案外表情豊かだよな」

「…豊か?」

自分でもまったく心当たりがない。

ただ、この男の前だとペースを乱されてしまうような実感は確かにあった。

「お前が妙な冗談を言うからだ」

「冗談は言わねぇよ。俺はいつでも自分に正直だからな。可愛いは本気だぜ」

「……………」





「もっと教えてくれよ。お前のこと」

「それは………」

そんなことを言われたのは初めてだった。























楽園の崩壊2

楽園の崩壊2



薄暗い部屋の中、どれ程交わっただろうか。何度も何度も、私の形を覚えさせるように。炎鳳をすべて私で塗り替えてやりたかった。

「………」

幾度目の精を吐き出して、炎鳳は意識を失った。

夢中で腰を突き上げる私が気づいたのは少し後だったが。

仕方無しに抜き去れば、ドロドロと太股から白濁が流れていく。

私はそれを見て恍惚にも似た気持ちに包まれていた。

ずっと炎鳳に抱いていた想い。

それが一体何なのかわからなかった。

だが今ならわかる。

ずっと、こうしたかったのだ。

他の者とは違う。  

ただ微笑んで頭を撫でてくれる、それだけで込み上げてくる気持ち。


最初から私のものだが、ようやく手に入れた感覚だった。











私も一眠りし、数時間後に目を覚ます。まだ炎鳳は眠っていた。

「……」

しばらく近くで寝顔を見つめる。

そう言えば、炎鳳の寝顔を初めて見る。

皆もそうではあるが、一番いつも側に居る者だ。一度くらい見ても良さそうなものだが。

私より早く寝る事もなければ遅く起きることもない。

そんな細かい所まで令を課している訳ではないのに、そう心がけてくれていたのだな。

だがこうして眠る姿を眺めるのもいいものだと思った。

「ん……」

瞼がピクリと震え、うっすらと開いていく。

「起きたか」

まだ呆けているのか反応をしない炎鳳の唇に優しく吸い付いた。その瞬間目を見開きようやく覚醒したようだ。

「あ……」

ガバッと起き上がり周りを見渡す。表情が面白い程青ざめていく。

「申し訳ありません…っとんだ醜態を…」
「他愛ない。私は気にせん」
「直ぐに食事の支度を…!」

下に落ちた衣服を取ろうと手を伸ばす炎鳳の腰に腕を回し、滑らな背中に頬をすり寄せる。

「後でよい。今はまだここに居ろ」
「ですが……」
「私が何のために三日も休息を取ったと思っている」
「大人の身体になられたのですから休むのは当然なのでは」
「そんなもの一日もあれば回復する。私はお前との時間をじっくり楽しむために玄斗達に後を任せたのだ」

背骨のラインを下から上に向かって舌でなぞっていく。炎鳳は眉を下げ困ったように見つめる。

どうやら、わかっていないようだ。

「あの男に蹂躙された身体を私に染めるのには、少々時間が掛かるだろう?」
「ぁ……っ」

背中に口づけをしながら、左の突起を摘まむ。ビクンと激しく揺れる身体。愉快な反応にもっと虐めたくなってしまう。

「イ、オ……、食事を……」
「お前はいつも私の話を本題から反らそうとするが、そうはいかんぞ」
「ッ…んン」

固くなる先端を指でくりくりと刺激する。昨夜もさんざん弄ったが、ここが一番弱い箇所だと言うことはもうわかっている。

「ハァ……は、ぁ…っ」
「食んで欲しそうに尖っているな」
「ッ…ぁあ!」

背中を抱き締めたまま、頭だけを乗りだし突起に吸い付く。舌で先をチロチロと愛撫すれば私の腕に爪を食い込ませ悦ぶ。

「イオ…!お願、ですから…食事を…あっ…あ…」
「まだ言うか」

私は少し苛つきを覚え、突起を強めに噛んでやる。

「ンッ……!」

それすらも気持ち良いらしく、ブルブルと震え耐えていた。そんな姿を見ていればこちらも興奮するのは当然で。

「もう挿れたい。慣らさぬとも大丈夫だな」
「や……ッ…」

蕾は既に濡れている上、昨夜の交わりで私の形を記憶しているのか柔らかく広がる。

甘美な蜜壺を早く味わいたい私は、我慢出来ずに猛ったそれを四つん這いにさせた炎鳳にゆっくり埋めていく。

「あ……ぁぁ……っ」

ズズ、と音が聞こえる程きつく締め付けられ熱い息が漏れる。

奥まで私を埋め、背後から炎鳳の男根を包んでやる。掌でゆるゆる擦ればそれに合わせるかのように中が締まった。

「ハァっ……ぁ、ん…ンッ」
「気持ち良いか?」

炎鳳はベッドに顔を埋め、喘ぐばかりで何も答えなかった。

答えられない、が正解であろうな。

「どうやらお前は快感に抗えぬ質らしい。見目は純粋であるのに、その実淫らだ」
「ッ…ぁ、あっ」
「あの男ともそれだけの関係だったのだろうな」
「ハァ…っ」

ようやく納得のいった私は安堵を覚え、炎鳳を抱き締めた。

「これからは私がお前を満足させてやる。私でないと駄目な身体にしてやる…」
「あぁっ…!」

貪るように腰を穿つ。

尻を高く突きだし、炎鳳はシーツを強くたぐり寄せた。

擦る度に蜜が繋がった箇所から溢れ私の興奮を煽っていく。

「んっンッ……、ぁ、ン…っ」

ぐちゅぐちゅと感じる部分を何度も突けば、自ら腰を振ってもっととねだった。

「はぁ……っ」
「炎鳳、こちらを向け」

背中に密着して耳元で囁く。そうすれば、潤んだ瞳が私を見上げた。

繋がったままグイッと体勢を変える。片足を肩に抱え、炎鳳の身体は横倒しの状態だ。

「ぁ、ぁっ…」
「また違うであろう?」

腰を少し突き出しただけで、甘い息が漏れ聞こえる。

方膝で炎鳳の男根を刺激してやれば肩をビクビク揺らして感じていた。

「はぁっハァ…、イオ…っ」
「出そうか?」
「あぁ…!」

コクコクと首を振る炎鳳の中を私も共に果てようと激しく擦る。

「ハァっはあ…ッぁっ」
「…、出すぞ」
「ーーーーッッ」

そう囁いた瞬間、身をしならせ果てる美しい私の鳥。

私は誘われるように中に欲望を吐き出した。











まだ足りなかったが、炎鳳が逃げるように部屋を出てから数十分。

少々傷ついた私だが、炎鳳が美味そうな食事を運んできて自分の空腹にようやく気がついた。

「………美味い」
「良かったです」
「だがな、私の前から何も言わずに去るのだけは許せない」

そう不機嫌に眉を寄せる私を申し訳なさそうに見つめ、炎鳳はグラスに水を注いだ。

「食事を取って頂きたかったのです」
「またお前は食事食事と……」
「同じように仰って、以前一度倒れられたのをお忘れですか?」
「そういえばそんなこともあったか」
「……あの時どれ程皆が心配したかもう少し気に掛けてください」
「む……すまん」

悲しそうに私を見つめる炎鳳。本気で心配してくれていたことを知り謝罪する。

「本当に不自由な体だ。年老いたりはせぬが、エネルギーは摂取せねばならん」
「大人の身体ならば、今までよりもっと必要になりますね」
「それだけが失敗だな」
「厭わずに食べて下さいますか?」
「お前の悲しむ顔は見たくない。今後そうする」

手を伸ばし頬に触れる。ふわりと笑う炎鳳は美しく、食事など本当に時間の無駄だと思ってしまう。

この時間があるなら、炎鳳に触れていたい。

「食事が終わったらまたベッドに行く。脱いで待っていろ」
「イオ……」
「何だ」
「……何でも、ありません」

一瞬何かを言いかける炎鳳だったが、私の言葉通り服を脱ぎ始める。私はその後ろ姿を眺めながら次はどう楽しむかそればかり考えていた。












四日目の朝。

三日の殆どをベッドで過ごした。濃密な時間を炎鳳と契り、既に身体は十分な程私で満たした。

もう調律に戻らねばならん。

「もっとお前と過ごしたい」

そうごちれば、炎鳳は私の髪をとかしながら小さく笑う。

「もう共に過ごしすぎて私に飽きたのではないですか?」
「飽きなどくるものか。まだ足らんくらいだ」
「そのうちきっと飽きてしまいます」
「どう言う意味だ」
「他の皆は私などよりずっと魅力的なので、あなたも目移りしてしまいます」
「ははっ面白いことを言う」

私が目移り?

有り得ん。

玄斗や黄獅、蒼劉はよく働いてくれるがそれ以上でも以下でもない。私がこんな思いに駆られるのは、炎鳳だけだ。

想像にも及ばぬほど微塵も興味が湧かん。

それよりも。

「お前は希麟と会っても口を訊くな。いいな」
「あの者とはもう何も起きません。貴方は気にせず自分のことだけをお考え下さい」
「お前が起きぬと思っても奴はどうだ?お前がまた奴に触れられると思うだけで我慢ならん」
「希麟は……大丈夫です」

炎鳳の口からあの男の名が出るだけでピクリとこめかみが震える。

「……イオ」

髪をとかす手を止めて、炎鳳は私の背中に頭を預けた。

「私は貴方が大切です。貴方を傷つけるようなことはしません」
「…………」
「一度話せば希麟も理解します。また直ぐにただの友人に戻ります」
「…………」

私は炎鳳にゆっくり向き直り、細い肩を強く抱き締める。

「友になる事も許さん」

「イオ……」

「一言でも会話を交わすことも許さん。あの男に二度と関わるな」

「……………はい」

コクリと、私の肩口で小さく頷いた。














**










「体調はいかがですか?よく休まれましたか?」

「もう少し長めに休めば良かったと後悔している」

そう呟けば玄斗は心配そうに顔を歪ませた。

「まだ疲労があるのなら気にせずお休みください…!」

「ん?ああ、疲労は無いのだがな」

「イオのお側にいながら炎鳳は何をやっていたのだ!」

玄斗はバンッと壁を叩き、怒りを露にする。

「休めたと言っているであろう。私は炎鳳ともっと過ごしたかった、と言っているだけだ」

「な…何故…」

「さあ、私は調律に入る。三日の遅れを取り戻さねば」

「………………」

話す気の失せてしまった私はモニターの前に座りデータを眺める。

玄斗は暫く、私の背を見つめていた。
















「よーイオ」

それは、私の執務中に突然にやってきた。

「お前暫く見ねぇうちに随分変わったな。つーか別人じゃねぇか」

希麟だった。
私は焦げるような灼熱を腹の底で感じながらも、普段を装い冷めた顔をした。

「この無礼者!イオは今大事な執務の途中だぞ!」

「てめーはいっつもうるせぇんだよ腰巾着」

「なんだと!!」

希麟を追い出そうとする玄斗を制する。

「久しいな。他の者達は私を心配してやまなかったと言うのに。今までどこへ行っていた?」

「俺は自由が好きなんだ。気の向くままってやつ」

この楽園で、この男だけが把握出来ていない。フラフラとどこかへ消えてはまた戻ってくる。イレギュラーな存在に多少は興味があったが、今は違う。

炎鳳を私から奪い去る者は、楽園にはいらない。

「まだチビの頃のが良かったんじゃねぇか?可愛いげあって」

「炎鳳は気に入ってくれたが?」

「は?マジかよ。俺のが男前だろ。つか炎鳳どこ行った?また見つかんなくてよ」

「炎鳳に会ってどうする?」

「話があんだよ、話」

「では私が代わりに用件を聞いてやろう。何だ?」

椅子をゆっくり希麟に向ける。
希麟は横目で訝し気に私を見る。

「直接言う。はやく教えろガキ」

「もう直接は叶わぬ。だから私に申せ」

「……どういう意味だ」

希麟は何かを察したのか、うって変わった様子で私を凝視する。

「炎鳳は、もうお前のものではないという事だ。まあ元々お前のではなかったが」

何でもないようにそう告げれば、希麟の表情がみるみる変わっていく。

いつもの腹の立つにやけ顔が影を潜める。

「どう言う意味か……一応もう一度聞いてやる」

今にも殴りかかってきそうな雰囲気をまとわりつかせ、希麟は私を鋭く見下す。

ほうら、炎鳳。

お前は良くても、この男が駄目だった。

炎鳳と交わった時にわかっていた。


炎鳳を一度知ってしまえば、もう手放せないことを。


「お前が炎鳳に触れることはもう叶わん。身体も心も、アレは私のものだ」

瞬間胸ぐらを掴む手。

その手は青筋が浮かび、震えていた。

「……私にこんなことをして、貴様は自分の立場を良く理解していないようだ」

「俺の立場なんざどうだっていいんだよ……お前、俺のに手ェ出しやがったな…!」

「……俺の、だと……?」

胸ぐらを掴む手首を掴み、私は今まで我慢していた沸き上がるマグマを抑えきれなくなっていた。

どの口が言っている。

誰の前で言っている。

「私の目を盗んで奪ったのは誰だ…?」

腕を払いのけ立ち上がり、逆に胸ぐらを掴む。

堪えきれない私の怒り。

初めて感じる灼熱の炎。


この男を、


消してしまいたい。

 
「二度と、私の炎鳳と口を訊くことは許さん。さもなくば貴様を塵も残さず消してやる」 

「やってみろ……!!」










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