ありあけの
 
壬生忠岑の歌で百人一首にも入ってます。壬生忠岑は身分の低い武官だったんですが、歌人としては一流だったそうです。
この歌、百人一首大会の時には有明と暁、どっちが先だっけ?なんて事になってたなぁ。
 
有明の つれなく見えし 別れより
暁ばかり 憂きものはなし

 
月は見上げた時の気分によって結構違う印象受けますよね。
 
夜明け前の有明の月は本当に白々と冷たくそっけない。貴女に冷たく帰りを急かされたその時から私には、夜明け前の暁ほど憂鬱で辛く感じる時はありません。
 
「有明の」は、有明の月のこと。有明の月は、夜遅くなってから朝早い時間にかけて見える月。
何となく意味がわかるでしょうけど、女性を訪ねていったけどあってもらえなかったんですね、この人。
ようは、軽い恨み言(笑)