白面金毛九尾の狐〈はくめんこんもうきゅうびのきつね〉

別名、金毛九尾の狐、三国伝来金毛玉藻九尾。
広義では九尾の狐の亜種とされるが、此処ではコレ自身です。玉藻前、玉藻御前、化生の君。
日本史上最強の妖怪の一つ。
形は、人の形をした九尾の狐、九尾の狐等の説がある。
姿は顔が白く、金色の髪(体毛)で九つの尾を持つ。
妖力の大きさにより尾が徐々に増えた最終形態。
つまり尾が多い方が妖力が強いとされるが、それからさらに成長して尾が減り神に近付くと言う説もある。
玉藻と呼ばれるので、「白」の名前はは美しい事からきているらしい。
強大な妖力を持ち最強の妖狐と云われる。
人に化け傾国の悪女となる事もある。
また中国、天竺、日本を又に掛ける三国一の大妖と言うのは日本で考えられた。
また日本で有名な白面金毛九尾は、坂部行綱と言う子宝に恵まれぬ武士に拾われ、藻女〈みずくめ〉と名づけられ17年後18で宮中に仕え玉藻前〈たまものまえ〉に改名したものがいる。
彼女の才能美貌優しさに惹かれて(天下一の美女、国一番の賢女と謳われる)寵愛され鳥羽上皇と契ったなどの説もある。
その後、鳥羽上皇が病になり原因が玉藻前だと発覚すると逃亡。
数年後、那須に現れ婦女子や旅人を誘拐し食い殺す。
その事から8万の軍勢を向けられ殺された。
その直後殺生石と呼ばれる巨大な毒石になった。
室町時代に玄翁和尚に殺生石は破壊され各地に飛散。