海原は、バカほど甘ちゃんで。頭悪くて。
和さんに何でも任せっぱなしで。
そのせいで、苦しませて。
一杯一杯悩ませて。
振り回して。
本当に、迷惑は一杯で。
踏みにじる事も。
家を出られたら、どんなに良かったんだろ。
2人で暮らせたら、どんだけ。
でも、結局甘ちゃんな自分は理想ばっかしか見てなくて。
しっかり現実を考えてくれてた和さんとは、釣り合いもしなくて。
ぁぁ…痛いなぁ…。
自分は今まで、本当何も考えずに生きて来た。
テキトーに進んで。
本当に苦しい事からは、背を向けて。逃げて逃げて逃げて。
でも、それじゃダメなんだ。
和さんが、海原の隣にいてくれるように。
家族で暮らせるように。
海原は、ちゃんとしなきゃいけない。
大人になんなきゃ。
考えなきゃ。
今まで考えなかった分。
楽した分。
頭の血管切れる勢いくらい持って…って、そんでも足りねぇなぁ。
ぁーもぅ。
大事な事なのに、適切な言葉が海原の辞書から出て来ない。
どんだけ使える語彙が少ないねん。っちゅう話ですよ。
その、あのー…。
頑張ります。
…って、意気込みだけは感じてくだされば。
泣いてばっかは、やめるから。
泣く時間あったら、考える事に回す。
だから、一緒にいてください。旦那様。
見ててください。皆さん。
待っててください。チビなごちゃん。
…と、言う感じで。