話題:突発的文章・物語・詩
嘘だろ?
こんなこと、ある訳ない。
どうして君は、血に塗れているの?
どうして君は、動かないの?
どうして君は……、何も言ってくれないの?
僕を置いていくの?
いつも一緒だって言ったのは君じゃないか。
約束は破っちゃいけないんだろ?
なのに、どうして君は、僕との約束を破ったの?
一人じゃないって、もう一人ぼっちじゃないって、言ってくれたのは嘘だったの?
お願い。
お願いだよ。
何か言ってよ。
何か言えよ。
いつもみたいにさ、笑って、笑って……。
結局、君も所詮ただの人間だったんだね。
嘘つきで、自分勝手で。
良いよ。
もう、良いよ。
勝手にしろよ。
僕も、勝手にする。
君が裏切るから、悪いんだ。
君をこんなにしたあいつらを、皆殺しにしてやる。
そして、全部、全部、ぶち壊してやる。
泣けばいい。
叫べばいい。
絶望すればいい。
僕に縋った愚かな人間共に、望むものをくれてやる。
大切な人を失う悪夢を、くれてやる。
だって僕は救世主だから。
***
文字は古く掠れて読みづらいが、かろうじて『SHATEIEL』という言葉が読み取れた。それが何を差すのか我々にはわからない。
この手記を書いたものの名前だろうか? 他のページは血と何かよくわらない汚れで解読が出来ない。
ただ、最後のページに『最愛の人へ』という真新しい文字が現代語で書かれていた。謎は深まるばかりである。
何だか心を鷲掴みにされました。
私の世界観とどことなく似てて…んー、似てるなんてもの言いはあまり好きじゃないですけど。。絵を見て、詩を読んでて、はっとしたら涙ぐんでました。
なにがどうとか言葉にするのが苦手なのですが、むむむ…まるで海の渦に吸い込まれるようです。
惹き込まれるこの感覚、とても久しぶりです(>_<)
魅了されました…!
ゆかりちゃんの作品好きですヾ( ^ω^)ノ
泥濘へようこそ。
莉子ちゃんの心を掴めた様でちょっと嬉しい私です。
相も変わらず重苦しい話が好きなせいでご覧の有り様でございます。本当にすまない。
暗く、深い、海の底に沈む様な感覚を感じ取って頂けたなら幸いです。
そんな感じのイメージでもそもそ書いてたので。
莉子ちゃんに好きって言って貰えて嬉しいです。
ありがとうございます。