セージ「ようやくルシアも報われたよな」
フラット「……はあ?」
セージ「いや、最近お前ら仲がいいからさ、第三者の位置でやきもきしてたから何だかオレまで感動しちゃうっていうか」
フラット「何言ってんの?元から仲はいいじゃん」
セージ「えー、そうは見えなかったんだけど……」
フラット「誰が何と言おうとなかよしこよしだった」
セージ「昔はツンしかなかったよな?」
フラット「つん……?それは知らんが、最近……は割と素直になることも覚えただけだよ。調子に乗らせないためにも回数は少なくしてるけど」
セージ「素直にか。まあ……進歩なのかもなぁ。普段繕ってばっかなんだし」
フラット「あれ?俺セージの前でそんな事した?大体素だよ?」
セージ「オレはされたことないけどね。繕う理由も利点もないからなんだろうけどさ。初めて会ったときから遠慮のかけらもなかったよ」
フラット「セージと初めて会ったとき、ねぇ……どんなだったっけ」
セージ「うわ忘れる普通?農業に勤しむオレに『おい、そこの。探し物があるから案内しろ』的な事を言われた」
フラット「あー、そんな事もあったっけ。お前の村に行ってたまたま最初に見掛けたのがお前だったからさー。こいつでいいやって思って声掛けたんだよ。そしたらそいつオルティシアでやがんの、驚いたなあ!」
セージ「そいや、オレのファミリーネーム聞いてからだったな、名前聞かれたの……」
フラット「だって興味なかったし」
セージ「……そ」
フラット「あ!でも今は興味あるある、主の次に好きだし。親友なんでしょ俺達」
セージ「まあ、親友のつもりですが」
フラット「ふへへ」
セージ「なんだよ、いきなりどうしたの」
フラット「俺、幸せだなーって思った」
セージ「そっか、それは良かった」