セージ「フラットさんや」

フラット「なにかな?」

セージ「ルシアさんから昔の君の事を聞くたびに信じられない気持ちが増えていきますどうしたらいいですか」

フラット「今の俺だけ見てればいいよ。昔は昔、過ぎた過去。性格なんてころっと変わ……」

セージ「180度くらい違うじゃん!変わるとかそんなレベルじゃないじゃん!それなのにルシアはちっとも戸惑わないでお前と接してるしさ」

フラット「俺だって戸惑ってないし。あいつも多少は変わったんだぞ?性格」

セージ「ええ?違いがわからないんだけど。……ちなみにどこが?」

フラット「過保護……つかブラコン度が増した。七割くらい」

セージ「…………」

フラット「反応に困ってんな。昔はそれでも俺から見てもかっこよく映ってたんだよ。今ではただのうざい兄だけど」

セージ「……へえ」

フラット「まだイマイチだなー。じゃあこれならどうだ。俺昔あいつに放流されかけたぞ」

セージ「は!?それは……いや、何で!?放流って!?」

フラット「自由に生きたらいいってさ。さぞ重荷だったんだろうなぁ……結局気になって迎えに来て未遂に終わったけど」

セージ「そんな事あったんだ、へえ、意外だ。意外過ぎて実感が沸かないけど」

フラット「まあその頃は多少過保護ってだけだったんだけどさ、再会したらあんなんになってた」

セージ「あんなんって言ってやるなよ。まあ、あのブラコンぶりには引きたくもなるだろうけど」

フラット「お前も大概じゃないか」

セージ「しっかしさー、ルシアは面倒見いいよな。けっこう慕われてるみたいだし」

フラット「んー……」

セージ「お?ヤキモチ?」

フラット「いやー……あいつって他人の面倒見てないと死ぬのかなって思って」

セージ「それはないんじゃないかな」