こんな私でも、そばにいてください。
って言いたい。
。
そんなこんなで、もう引き返せない一線を越えてしまいましたが、私は田中さんを騙し続けていました。
電話もしていたし、たまに食事も。デートと言っても良いと思います。
会話は葛原さんとは比べられないほどしていたし、田中さんの優しさとか性格が、本当に理想的な人でした。
比較対象がそれですから、葛原さんにウンザリするまで早かった。若干最初からですが。
まず葛原さんに、「こんな関係続けたくありません」と、おしまいを告げました。
同時期に、サークルも辞めようと、副部長だった田中さんに言いました。
私「突然なんですけど、私サークル辞めようと思うんですよ」
田「え!なんで?」
私「ちょっと…」
(……………)
私「すみません…」
田「そっか…でも、えりちゃんが辞めても、俺にとって大事な人だから、無理に続けてとは言わないよ」
私「…………はぁ。」
理解出来なかった私のバカっっっ!
華麗にスルーした私のウ゛ァァァカァァァ!
そうして私はサークルを辞めました。
葛原さんとの関係を断ち切り、言い方が悪いけど田中さんに乗り換えようとしたんですね。
それからひと月ほど、田中さんとほんわか育んでいました。