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かおり

柑橘の甘い香りが部屋を満たしていた。
香りの元は小さな鍋。鍋の前に立つ青年はなにやら楽しげに歌を口ずさんでいる。
「ねぇ、なに作ってるの」
ベッドヘッドに裸の背を付け青年の姿を眺めていたアレンが、痺れを切らしたようにそう問いかけた。
「いいもの」
に、と笑んですぐに視線を鍋へと落とす。先ほどからこの繰り返し。
アレンとしては久しぶりに任務もなくのんびりとしたこの時間を恋人といちゃこら過ごしたいというのに、その恋人ときたらさっさとベッドを抜け出してキッチンに籠りきりだった。
「いちゃこらしたいんだけど」
「さっきしてただろ」
「ずっとしてたいんだってば!」
「はいはい…よし、できた」
おざなりな返事のあと完成の声を聞き、アレンは瞬時にキッチンへと向かう。濃くなる甘い香り。
「わーアレンお前、服着ろ服」
「パンツは穿いてる」
「屁理屈め…」
ため息を吐く青年の向こう、鍋の中にはきらきらとオレンジ色の…
「みかん?」
「いや、金柑。最近風邪流行ってるし、この時期はこれが俺の至福なの」
アレンが以前プレゼントした黒のエプロンを外して青年はひとつ伸びをした。
「ほったらかしてごめんな、アレン。冷めたらヨーグルトに入れて食べよ」
自分から離れていったくせに甘える猫のように擦り寄ってくる年上のかわいい恋人は、甘い柑橘とシロップのにおいがした。

あけましておめでとうございました

気がついたら年明けて1ヶ月すぎちゃったとい う…おひさしぶりです。生きてます。ちょっともらった年賀状にお返事出してなかったりメール返してなかったりもうありえんくらいの自堕落っぷりでほんと申し訳ないんですけどもまじで。
大学が長期休暇に入って、就活生という自覚も あまりないまま(最低)旅に出たくてうずうずし ております。ただ寒いのが天敵なんで、とりあ えず3月を待って暖かいところを目指すつもり です。
夏はなんとか費用貯めて小笠原上陸予定だったりする。卒業旅行には海外行ってみたいんだけど…あれですね、学力の問題。まぁ内定出るかも分かんない(最悪ニート…)んで予定は未定だけども今のところ自分の中ではそんな計画。バイトも新しいとこ探すか否か…悩み尽きませんね。

サイトに関しては…どうなるんでしょうね。なんか日記書くごとにサイトに関しては未定ですすみませんって言ってる気がするんですけど、全くもって未定です。閉鎖はしないけど当分更新停滞状態が続くかと…(-_-;)

雨鈴くんは相変わらずです。元気です。
黎明も元気です。

…D灰の新刊いつ出るんだろうね…。
それでは。
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