私と常世お兄ちゃんは、だいたい一緒にいる。

私が千登世お兄ちゃんを好きなのを知っている、数少ない人物でもある。


「だから、常世お兄ちゃんを、蔑ろになんてしてないよ」
「ほんとお?」
「ほんとうに」


どうしてか、常世お兄ちゃんが拗ねていた。
きっと、ゲームに誘ってくれたのに断っていたからでしょう。
最近の私はというと、なにやらもやもやを抱えていて、下腹部がずんとオモイのです。


「半分こしよ」

手を取って、ぎゅっと、爪が白くなるまで握る。
おまじない。

常世お兄ちゃんと私は、一心同体。
私と、お兄ちゃん。常に、私達であり、&な存在。
ブラック&ホワイト、だ。


だから、もやもやを全部、半分にしよう。
アルコールに浸して、甘くするんだ。



「今日、お昼食べに行かない?」
「行く。どこいく?」
「まだ、誰にも教えてないお店があるんだ」