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1015



全国大会が終わり、気温や風の冷たさが秋を感じさせる。
まだまだ日中の日差しや電車内での暖房、満員さで汗をかくこともあるが、放課後ともなると涼しく心地のいい季節になった。


くしくも全国大会で青学に敗れ、受験勉強一色になってしまった学年内に重々しい空気を感じながらも学生ということを再確認する。
思えば1年の頃、面白いことなんてないと思ってた学園生活がスタートし、従兄弟に電話で愚痴をこぼしていた。そんな時に通り過ぎる生徒。大多数が女子の群。
行き先はテニスコートのようで、どうやら入学式のときに学年代表として偉そうに話していた跡部とかいう奴が試合をしているらしくそれがまあ凄いんやと、そう話している女子生徒の話を盗み聞き。いや、盗み聞きというか自然に耳に入ってきたわけで、ちょっと興味本位で俺もテニスコートへ向かった。


まさかの入学初日からコートに入り試合をするだなんて思わなかった。しかもこんなに燃える試合をするのも久しぶり。
関西のいろんな大会には気まぐれで顔をだしたりしていたがどこも大したことなく、本気で熱くなれる試合なんて極稀だった。そう思っていたのに、まさかこんなところでこんなに面白い奴に出会うとは。

その場にいた向日、宍戸の「このメンバーなら全国大会にいける」という言葉に跡部は「行くじゃなくて全国No.1をとる」と、そう宣言した。俺もこのメンバーなら充実した部活動を送れると、そう思った。
そして、そうなった。全国No.1とはいかなかったものの、大会には出れ、悔いの残らないと言うと少し違う気もするがメンバー全員で全力で戦った。それがとても心地よく唯意義な時間だった。



ふと放課後の帰り道にそんな懐かしいことを思い出す。ああ早かったなぁ。まるで夢の様に早い二年半だった。そしてもうすぐ卒業、進学、就職。あっという間、あっという間や。
なんて、そんなことを考えているととっくに家。この家に来てからももう二年半か、と思いながらドアを開き脚を踏み込む。途端耳に響く破裂音、鼻に通る火薬の匂い、目の前から落下する色とりどりの紙テープ。


「忍足ハッピーバースデー!!!」


きょとんとした俺に見慣れた顔が口を揃えてそう言う。ああそうや、今日は俺の誕生日やった。覚えてたけど、そんな、祝われるなんておもって、なかった、し。ていうかこれ違法侵入ちゃう?どうやって入ったん。オカンか。なあ、オカンか!


「自分ら…なにやっとんの」

「なにって、お祝い?ほら!俺の母さんがみんなにって唐揚げ作ってくれたんだぜ!」

「いや、それ岳人の好物…」

「俺も。ダッシュで家帰ってチーズサンド作ってきてやったぜ」

「宍戸の好ぶt」

「はっ!庶民どもが!見ろよ俺様専属シェフの華麗たる美味な料理の数々を!」


さすがというかなんというか、皆やりたい放題そして自分勝手や。慈郎なんかヨダレたらして寝てもうてるし樺地は跡部の相手してあげとるし鳳や滝は…あ、こいつらはちゃんと料理運んだりしとるわ。育ちのよさ発揮しとるわ。あと日吉。あからさまにうんざりすんな。へこむ。


「……ははっ」


なんなんもう。ぐだぐだやけど、嬉しい。
感動かなにかで潤む目元と赤くなった鼻を仲間から背ける。「なんだなんだ感動してんのかー!?」という岳人の後に笑い声が響いた。




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忍足誕生日でーす!スライディングお祝い!おめでとう忍足!わーいわーい!!
1015とかの字列を見ただけでもドキドキといいますか反応してしまう私ですが、なんてったって今は中間考査の真っ最中なのでお祝いが用意されてない…!ぐぬぬ…!状態で御座います。少し遠くなりますが、23日にお祝いする予定なのでそれをちゃんとブログでアップできたらなーと!いるかどうかも不安ですがお楽しみにしていた方ごめんなさいーつまらないものになりそうですが、きちんと祝えたらな、と思います。それまではつまらん小説でなんとか!うーん久しぶりに書いたらめっちゃ時間掛かってもうバカ野郎



おめでとうでした。大好き忍足
追記にてコメント返信。
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