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唯野教授読破〜
って言ってもけっこう急いで読んだから理論のとこはあまり理解できなかった……
文学部の教授である唯野が、大学の教授たちの悪政(悪性)の中で過ごす日々。
教授でありながら小説家としても筆をとる日々。
しかし、そんな悪政の中だからこそ、教授と小説家とのわらじは歓迎しない方向に自分を導いてゆくのであった……
こんな唯野教授を取り巻く環境と、唯野教授の英文科教授としての講義とでできてる本でした。
新批評、現象学、記号論、構造主義etc,,,の9章でできてる本で、講義の内容がかなりしっかりしてた。個人的にはフッサールとハイデガーのあたりがおもしろかったかな。倫理で高校の時さんざんやったし。
まあ、内容は半分以上抜け落ちてましたが。
で、大学の教授たちのしくみとか、そのドロドロさ加減とか(昼ドラに近いのもg)、リアルに教授が読んだらおもろいんだろうが、学生の自分からしたらちょっとびっくりというか、ホントにうちの教授たちの関係もああなんだろうかと疑ってしまった。
時代もあるんだろうが、これが出たの10年前だしさ。別に古き良き時代でもないしね。
んで、文学部は教授同士話してるのも見たことないから余計にね。
そしてコレを薦めるウチのゼミのセンセはやっぱヒネてるなあと再確認。
多分、読む人が読めばスッゴクおもしろいんだろうけど、あいにく知識のない私には大半がさっぱりでした……
まあ、「教授」というモノがこんな感じなんだとフィクションとして楽しむには面白かった……ですかね。
講義ぬいたとこだけだったら、フツーの娯楽小説としては個人的におもしろかった、かな。