私は、今が幸せだからだと思いますが、約20年前の事を思い出しては毎日毎日苦しんでいます。
忘れている時もあるのですが、秋に近づくにつれて必ず思い出し、これはもう仕方のない事なのです。
私の子供は2人とも、強く何かを主張する子供ではありませんでした。
私も子供の頃そうだったのですが、何かを強く訴えようとすると泣いてしまうのです。
たぶんあの子たちもそうだったのだろうと。
娘は頭の良い子だったので、常に先回りして考えて、私にわがままなど言わない子でした。
息子は、泣くのを我慢して、一生懸命に私に言ったことがありました。
小学校の裏の駐車場で。
「まま、帰ってきて」
「今週中に帰ってきて」
娘が吹奏楽部の練習で、ママさんみんなで待っていた時の事でした。
秋が深くなり、寒さが忍び寄る頃でした。
どんなに勇気を出した事だろうと思うと、今でも胸が潰れる思いです。
あの時の息子の声も顔も鮮明に思い出せます。
希望と、絶望と、かわるがわる体験して、どんなに傷ついたか。
そして、その傷を付けたのは私なのです。
息子が思いの外早く結婚して、家を出てくれたのは、私にとってとても救いになりました。
私は子供たち2人を殆ど叱る事なく育てました。
むしろ甘く甘く育てました。
それが、私にできる罪滅ぼしだからと思ったのです。
こういう事をたびたび思い出しては、
「もう私、死ねばいいのに」
とか思うわけですね。
それが私の秋。
でも、秋は大好きなのです。
そして死ねないのでした( ̄▽ ̄)