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1年か半年振りに聞いた声は、結局何も変わらなくて。

見たくない多くの現実を突き付けて来る。



例えば、僕の弱さと幼さと硬さ、過ぎてしまった沢山の時間と言葉。思い出すことすらやめてしまいたくなるような記憶と、そこに焦がれる愚かな頭の中。



自分がメンヘラ、と世間一般に呼ばれる人間であることは理解している。
昔に比べれば、物解りも、言葉も、諦めも随分出来るようになった。

諦めてしまっているから、傷つくこともないし、泣くこともない。期待しなければ、痛くない。そんなことを考えながら、とても無気力になった。


人と関わるとどうしても傷付く、そのことを避けて通りたいが故に、深く人と関わることは避けた。
自分の内部にまで入って来られるような人間をもう作らないように。
邪魔だから、面倒臭いから、苦しいから。







子供みたいに振る舞いたい、我儘を吐き出したい、泣きたい、1人になるのが怖い、眠れなくて夜に1人でいるのが怖い、何処にもいけない、そんな言葉や思いがひたすら心に沈殿して、淀んでいく。
それでも、しっかり蓋をして鍵を掛けておけば、いつの間にかそれらの感情を相手にしなくて済んでいた。


リストカットもやめた。
爪を噛むのもやめた。
ピアスは00Gまで拡張してしまったけど、自傷行為からは脱却出来た。




年齢、社会的に見られている姿、プライド、そういうものに縛られて、僕は生きている。
だから、素直な感情表現は全く出来なかった。

辛いこと、悲しいこと、寂しいこと、それらは全部「解らない」という言葉に置き換えられた。
自分が辛いことを自覚してしまったが最後、箱も鍵も壊れてしまうと思ったから。











泣いて喚いて、辛いも悲しいも1人が怖いも吐き出して、結局自分の弱さを暴かれた。

大丈夫、という言葉が染みるだけで力が抜ける。

少し突かれればぼろぼろに折れて崩れてしまうような状態でやってきていたらしい。



家族、僕にとって、欲しくても手に入れられたくない。





恋しい、憎らしい、痛い、辛い、暖かい、そういう全部の相反した感情を抱く相手は、そうそういるものでもない。



閉じ込めていた幼さと甘えが、息を吹き返す。閉じ込めていたせいで、前よりずっと泣き虫で臆病で、壊れている。



またいなくなること、そういうものに怯えながら。

抱き締められれば嬉しい、落ち着く、だけど求めてしまうのが恐ろしい。






まるで麻薬か何かだ。
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