話題:創作小説
こんばんは!
パチパチありがとうございました♪ヽ(´▽`)/
相変わらずなスローペースですが、少し沢山書けました★
1度に上げると読みにくいかもですが、上げちゃいます(^◇^)
次回から元にも戻すかも?
ではでは、追記よりどうぞ
天界に帰還して、早々に解散したセリアとジャミル。
(いつもより早い解散に、多少の不服を言われたが、『リオンの魔法の副作用で早く休みたい』云々と言い半強制的に解散したのだ)
『ふわぁ…。ここが天界なのね…』
気を抜いたのか、思わず声に出してしまう。
『言われなければ、下界とたいして変わらないでしょう?』
『そう、ね。街並みの往来など、城下町と変わらない様な…。もっとこう、優美なイメージがあったわ…』
『ははは。そうでしょう。でも、まぁこんなもんですよ。
それより、身分をバラさぬよう、言動にはお気をつけあそばせを。
今宵の入浴時まではフォロー致しますが、極力、気を引き締めていて下さい』
『え、ええ。そうね。ごめんなさい』
これから帰宅してからの過ごし方を話し合ってると、背後から軽やかな足音が響いてきた。
『しまった!』
『え?』
足音を見ずとも、正体を察する。
注意を促す間も無く、『おかえりなさーい!』と愛らしい声と共に後ろから抱きつかれた。
『きゃあ!』
『こら!ラケディア!』
『えへへ、ごめんなさい…?』
セリアに勢い良く抱き付き(タックルとも言う)、聞き慣れない悲鳴に違和感を感じている。
(しまった…!)
ジャミルに気を付ける様、言われたばかりでの有り様だ。
サー…っと血の気が引く。
『ラケディア。街中での抱き付きは止めろって前から言ってるだろ?
今日のアリルは大変なんだから、お前に構ってられないんだよ』
『何かあったの?』
『えっと、その…』
『リオンの魔法からセリア陛下を庇った上に、成り行きの罰ゲームで、今日は女言葉を使わなきゃ行けないんだよ。オレは見張りだ』
『そうなの?』
『そう、そうなの!もう大変なのよねー!』
咄嗟のアドリブに感謝しながら、やや大袈裟に頷く。
(それにしても…)
チラリとラケディアを見る。
アリルの妹が、ラケディアと言う名の事は聞いていた。
そして、その子がジャミルの妻と言う事も知っている。
(絵に描いた様な美少女…!)
小さな顔に大きな瞳。
長い睫毛に、赤い唇。
ふわふわの髪の毛。
細い手足。
何を取っても愛らしい。
天使の様な可愛らしさだ。
『かわいい…』
思わず溢した一言に、ラケディアはパァッと顔を明るくした。
『ほんと!?嬉しい!お兄ちゃん大好きー!』
『うわっ!』
『だから、やめろって…。とにかく、コイツを家に届けてから帰るから、お前は先に帰れ』
『ええー!一緒に帰るぅ!』
ぶーぶーと口を尖らせているだけで可愛い。
『ラ、ラケディア。また今度、一緒に遊ぼう?ね?』
『はーい。お兄ちゃんがそう言うなら…。早く元に戻ってね?ジャミル、また後でね?』
ヒラヒラと手を振ると、先程と同じように軽やかな足音で帰って行った。
『不味いな…』
(え…?)
ボソリと呟いた、ジャミルの顔を垣間見たが、真意を測れずも何処と無く険しかった。