リザレクション:ソーマ
話題:名前変換無し夢小説。
カーテンから明るい光が溢れてきた。
『…ん、』
まだ覚醒しない頭で隣にあったはずの温もりを探す
『やっぱり、いない…』
人がいたであろう場所に手を伸ばすとひんやりと冷たさが伝わってくる。
何度も求めた温もりは夜が空けると同時になくなる。
いつも私だけ置いてきぼり。
シーツを身体に巻き、浴室へ向かう。
鏡に移る自分の姿を見て驚いた。
首・鎖骨には無数の紅い印
まさかと思い、胸や背中を確認すると纏っていたシーツが手から滑り落ちた。
『な、なに…これ
き、キス、マーク!?』
身体の至るところに紅い印が刻まれていた。
まるで、彼の所有物だと表しているようで
私たちの関係は、周りに言えるような関係じゃない。
『期待していいんですか…』
落ちてしまったシーツを拾いながら、思わずこぼれた言葉
こんな関係をいつまでも続けたくない。
求められれば応える
応えなければ嫌われるという気持ちが頭から離れない
彼の気持ちを聞きたい。
でも、本当の気持ちを聞けない
聞いてしまったら終わってしまう気がして
私は、あなたが好きなのに…
突然、脱衣室の扉が開く
「期待して良い…と言ったらお前は俺のところに来るのか?」
『…っ!?』
驚いて振り向くとここにいるはずのない彼がいた
伸ばされる手を拒むことなんて私には出来ない 。
その手は、優しく頬を撫でる。
驚きと嬉しさで涙が出そうになる。
「いつもひとりにして、悪かった。」
『…ソーマさん、私は、あなたの傍にいていいんですか』
「あぁ」
『ソーマさんっ、わたし…えっ…え!?』
突然、横抱きにされる
「続きはベッドで聞いてやる」
『……っ…!』
「話す余裕があればの話だ…」
そのまま脱衣室を後にする。
「俺が傍にいる…愛してる」
お互いの気持ちを確かめるためベッドへと沈んでいった。
one way≠一方通行
(気持ちが通じあう)
ゴッドイーター2:ジュリウス
話題:名前変換無し夢小説。
『任務完了ですね。』
「帰投前に話がある…」
隊長にサリエル討伐任務への同行を誘われ、座礁した空母を訪れていた。
「最初にブラッドに配属された日を覚えているか?」
『はい、覚えてますよ』
それから、ジュリウスからロミオが配属された話、ブラッドメンバーの出会いから…過去を一緒に振り返った。
「副隊長」
急に彼は先ほどまで見せていた穏やかな表情から何かを決意した表情で彼女を見つめた。
『…ジュリウス隊長?』
「……もう、俺がいなくても大丈夫だな」
『えっ…』
「ブラッドのみんなに渡しておいてくれ」
ジュリウスからディスクを手に握らされた。その手は離れることがなく彼女の手を優しく握り、だが握る手には力が込められていた。
思いを伝えるかのように…
「俺は、ブラッドを抜ける。お前はブラッドを率いて……極東支部の指揮下でアラガミの討伐を続けてくれ」
『そんな…嘘ですよね?』
彼女の質問に対して静かに首を横にふった。
「その間に、俺は……ラケル博士と共に、神機兵の強化を全力で進める。神機兵が戦場を支配するようになれば……もう神機使いが危険を冒して、戦う必要はない」
『…ジュリウス隊長、あなたは勝手すぎます…』
「あとは俺がなんとかしてみせる。だから……それまで……あいつらのことを、頼む」
強く優しく握られていた彼の手が離れていく…
ジュリウスは、後ろを向き歩き出す。
『…隊長っ!!』
今、彼を引き留めなかったら会えなくなる気がして彼に抱きついた。
『隊長っ…ジュリウス隊長……行かないで。私たちを置いて行かないで…ひとりで全部背負わないでください。私は、わたしはっ…ブラッド隊副隊長です。私にもその重荷を分けてくださいっ…』
「…っ…」
『こんなときに言うのは不謹慎ですが…私は、ジュリウス隊長が好きなんです…隊長としではなく、ひとりの男性として…』
本当ならば抱き締め返して彼女の気持ちに応え、お互いの気持ちを確かめ合いたい…揺らぐ気持ちを抑え、回されていた手を静かに離した。
「俺は、お前の気持ちに応える資格はないんだ……」
彼は振り向くことなく歩き出した。今、振り返れば泣き崩れている彼女を抱き締めてしまう。
「俺では、お前を………」
左手首辺りに現れた。忌々しい蜘蛛の模様を睨んだ。
置いていかないで
(あなたと同じ道を歩みたい)
ゴッドイーター2:ジュリウス
話題:名前変換無し夢小説。
彼の願いを知りブラッドのメンバーとユノは理解をした。
『…ジュリウス、私…あなたと共にいたい』
彼女の言葉にその場にいた全員が驚いた。
「馬鹿なことを言うな。お前には戻らなければいけない場所がある。」
『みんな、ごめんなさい…ジュリウスの願いも叶えたい。でも…私は愛する人を置いて戻ることは出来ない。こんなときに言うことじゃないって解ってる…』
「……………」
ジュリウスは黙って話を聞いた。シエルとナナは泣き崩れた。ユノは涙を堪え、ギルバートは顔を反らした
「嫌だよ、隊長もジュリウスも置いていきたくない」
「隊長…こんなのはあんまりです」
「隊長…」
すると、ユノが…
「私、楽観的な考えだと思いますが、2人なら大丈夫のような気がします。」
『ユノさん…ありがとう。
シエルちゃん、ナナちゃん、ギルさん…私、欲張りだからジュリウスの願いも自分の願いも叶えたい。これが最期の別れになるわけじゃないよ。』
彼女は泣き崩れた2人に寄り添い話した。
『私は、ここでやるべきことを果たすから…みんなは守るべき人々がいる場所へ…そして、今までありがとう。支えて助けてくれて、本当に感謝してるよ。』
彼女の意志の強さ、感謝の気持ちを感じ…
「わかりました。隊長達は果たすべきことを果たしてください。」
「うん、わかった。
私たちはこっちで頑張るから」
「隊長…気を付けてな」
「2人とも、ご武運を…」
最後の言葉を交わし、幻想的な世界を後にした
ジュリウスはただ黙ってみているしか出来なかった。彼女の強い意志を踏みにじることなんて出来ない。
『みんな、ごめんなさい…』
「今なら間に合う…みんなのところに…」
『あなたを置いてはいけない、置いていかれる気持ちも知ってるから…』
「すまない…」
『これからは、ずっとあなたのジュリウスの傍にいるよ』
「…まだ、俺の気持ちを伝えてなかったな」
見えない壁にジュリウスは手を添える向かい合う彼女もジュリウスに重なるように添える
「…心から愛している」
お互い、今までずっと願っていた、愛する人との想いが通じた
見えない壁が音をたて崩れ去った。
壁越しの温もりが直に手のひらから伝わってくる。互いの温もりをずっと感じていたいと思っても、そんな時間は2人にはない。
目の前には何体もの大型種のアラガミが…
『ジュリウス、行こう。』
「あぁ」
神機を構えアラガミの中へ向かっていった。
…みんな、本当にごめんなさい。そして、私の我が儘をきいてくれてありがとう。
私は、ジュリウスと戦い続けるよ。
場所は違うけど思いは繋がってるから。
そして世界はまた新たな物語へと続いていく。
螺旋の樹と呼ばれる場所に…
2人ならば
(おそれるものはない)
リザレクション:ソーマ
話題:名前変換無し夢小説。
リッカからソーマがアナグラに戻っていると話を聞きラボラトリにあるサカキ博士の研究室前に佇む人物がいた。
(人の気配がする…)
勇気を出してドアをノックする。
『ソーマさん』
「ああ、お前か。入れ。」
許可が出て部屋に入ると忙しそうに作業をしているソーマの姿があった。
『ソーマさん、ちゃんと休んでますか?』
「…………………」
『少し、休憩しませんか?』
「…ああ」
ソーマは作業の手を止め、ソファーへ移動した。
『コーヒー淹れるので待っててくださいね。』
コーヒーを淹れて彼の元に戻るとソーマはうたた寝をしていた。
起こすのは悪いと思いながら、声をかけた。
『…ソーマさん』
「ん、…悪い」
コーヒーを置き彼の隣に座る。
『ちゃんと、休まないとダメですよ?』
「そうだな…」
『今は、私のひざ枕で我慢してください。ほんとは自室で休んでほしいんですが…』
「枕よりも、お前の方がゆっくり休めそうだ。」
そう言いながら彼は彼女のひざ枕に頭をあずける。
『なっ、何いってるんですか!?』
そんな冗談に反応していると、下からは穏やかな寝息が聴こえてきた。
「………………………」
『毎日休まず、調査研究ばかりで…ソーマさんの負担が少しでも減らせるなら、私も何かお手伝いができればいいのに…』
「………………………」
彼の頭を優しく撫でる。
まるで母親が、わが子を大切に思うように…
『ソーマさん、私に頼ってください。少しでもあなたの力になりたいです。そして…どんなときもあなたの傍にいます。』
熟睡しているようで彼女もひと安心した。
(寝顔が可愛いです。なんて言ったら後が怖いから言わないでおこう。)
『今は、ゆっくり休んでください…ソーマ…』
せめて今このときだけは
(あなたに安らかな時間を)
リザレクション:コウタ
話題:名前変換無し夢小説。
「…ちゃんと命令は守ったんだな」
『リンドウ…さん?』
背中を向けて彼は歩きだす。右手をあげ、まるで別れの挨拶をしているように見えた。
『待ってください。リンドウさん!!』
振り返り彼は言葉を発しているようだが何も聞こえない。
「 」
彼を追いかけても追いつかない。
『待ってください!リンドウさんっ!!』
勢いよく起き上がると自室のベッドの上
『はぁ、はぁ…っ』
毎日のように、あの日の出来事がフラッシュバックし同じ夢を見ていた。
リンドウさんの言葉、サクヤさんの悲痛な叫び、様子のおかしいアリサちゃん、退路を開くソーマさんとコウタ君の姿…今でも鮮明に甦る。
「リンドウさん、早く帰って来てくださいっ…」
膝を抱え涙を溢す姿は、まだ幼さの残る少女そのもの
すると、ドアをノックする音が響いた。
「俺、コウタなんだけど…」
声の主に気付き急いで涙を拭い、ドアを開け招き入れる。
『どうぞ、中に入って。散らかってるけど…』
彼が部屋に入るとテーブルの上には様々な資料が置いてあった。
「ごめん、遅くに…心配で様子を見に来たんだ。」
そう言うとソファに座った。
『私は、大丈夫だよ?
…今、お茶淹れるね。』
「待って…」
ぐいっと彼が彼女の腕を掴み、自分の方へ引き寄せた。
『!?』
彼女はコウタの腕の中に収まっていた。
「ごめん、このままで聞いてほしいんだ…」
『コウタくん…』
今の状況には驚いているが、彼の真剣な声が耳元に響く
「リンドウさんがいなくなった日から…様子がおかしいよ。みんなの前では明るく振る舞ってるみたいだけど…俺には無理してるようにしか見えない」
『そ、そんなこと…』
「ないっていっても無駄だよ。目が赤く腫れてるし…泣いてたってことが俺でも分かるよ」
『………………………』
「無理しなくていいだんよ。泣きたいときは泣いて、自分の思いを吐き出しても…」
『…っ…コウタくん…ごめん、ありがとうっ…』
「俺がついてるから大丈夫。」
優しく彼女の背中を撫でると、彼女の瞳からは大粒の涙が。今まで我慢していたものが悲しみの声と共に一気に溢れだす。
コウタはずっと彼女を優しく抱きしめ、静かに背中を撫で続けた。
しばらくすると、泣き疲れたのか…穏やかな寝息が聞こえてきた。
「よかった…」
彼女を抱き抱えベッドへ運び毛布をかける。自室に戻ろうかと思ったが、彼女が服の裾を掴んでいた。
「ひとりにするのもかわいそうだし…」
彼も彼女の隣に横になる。
「ひとりで全部抱えないでみんなに頼ってもいいんだよ。」
そっと彼女の額に口づけをすると。
『ん、』
「ヤバい、起こしたかな?」
身動ぎはしたものの、静かな寝息が聞こえてきた。
ひとりで泣かないで
(そばにいるから)
コウタくんなりの優しさ