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愛らしい声を


ゴッドイーター2:ジュリウス

話題:名前変換無し夢小説。

『どうしよう、これじゃ任務どころか部屋から出られない…』

鏡の前、身支度を整えようとした時に気がついた。

写し出された自分の姿を見て驚いた。

頭には可愛らしい三角の形をした茶色の耳、後ろからするりと長い尻尾。

『猫に…なってる』

実際に触って見ればちゃんと神経が通っている。

『なんで、こんなことに…』

昨日、1日のことを頭をフル回転させて思い出す。何か変わったことはないか…

『あ、サカキ支部長から栄養剤もらって…きっとあの栄養剤が原因だ』

今すぐ連絡と思ったが、肝心のサカキ支部長は出張で不在ということを思い出した。

『落ち着け…私』

(まずは、ヒバリさんに連絡して任務に行けないことを伝えよう。ブラッドメンバーに伝えると部屋に集まっちゃうから…)

ベッドに座り悩むこと30分…

『ヒバリさんに連絡したけど…これからどうしよう』

(ジュリウス隊長に…連絡?でも、任務に同行するはずだから)

「副隊長、具合はどうだ?心配で様子を見に来たんだが…」

ドアの向こう側から今まさに連絡をしようと考えていた人物が

『た、隊長っ!?』

「何かあったのか?開けるぞ」

『まっ…』

言葉の続きを言う前にドアが開けられてしまった。

急いで近くにあった毛布を頭にかぶせ、身体を隠したが…遅かった

「副隊長、その姿は…」

『み、見ないでくださいっ…こんな、姿は見られたくないです。』

ベッドの上で毛布をかぶり涙を目に溜め震えている。

そんな彼女の姿を見て彼は邪な感情が湧いてしまっが、そこは抑えなくてはと必死に理性を保つ

「副隊長、大丈夫だ。
どんな姿であれ笑いはしない。ちゃんと姿を見せてくれないか」

『………はい』

小さく返事をすると毛布を外し姿を現した。

「その姿…」

『サカキ支部長からもらった…栄養剤が原因だと思います…』

ジュリウスは彼女の姿を見て驚いた。猫の耳と尻尾があるのだから

彼女の隣に座り優しく彼女を抱き寄せる。

抵抗されるかと思いきや自分に身体を預けている。視界に入ってきた尻尾がゆらゆらと動いていた。

「このまま副隊長を1人にしておく訳にはいかない」

『ジュリウス隊長は任務が…』

「今回の任務は、俺が同行しなくてもシエル達だけでも事足りる」

『すみません…』

「謝ることはない。たまには、副隊長にはゆっくり休んでもらいたいからな」

『ありがとう…ございます』

少しだけだが、彼女の笑顔が 見えた。

ぽんぽんと頭を撫でると今にも喉元からゴロゴロと音が聞こえそうだ

「いつ人の姿に戻るか解らないなら、副隊長の休暇届を出してくる、いい子で待っていられるか?」

『……………………』

彼女から離れようと立ち上がると、彼女が弱々しく服の袖を掴んでいた。

普段の彼女からは見られない行動に驚いた。

栄養剤の影響なのか無意識でやっているのか…涙を目に溜め上目遣いで俺を見つめる

彼の理性を崩すには十分過ぎた。

「ずいぶんと、甘えん坊なにゃんこだな。」

『……えっ!?』

「俺をここまで誘っておいて、お預けは無しだ。」

視界が反転し上にはジュリウスの姿

「いい声で鳴いてくれ。…そして俺を楽しませてくれ」



愛らしい声を
(俺だけの為に聴かせてくれ)

謝罪の言葉はいらない


ゴッドイーター2:ジュリウス

話題:名前変換無し夢小説。



『あの時、私が一緒にいっていれば…ロミオはっ…』

ラウンジのソファーに2つの影が

流しても流しても止まらない涙。

『ロミオっ…ごめんなさいっ…ごめん…なさいっ…』

「お前が悪いんじゃない」

『隊長っ…私があの時…一緒に』

「馬鹿なことを言うな
そんなことを、ロミオは望む訳がないだろう」

『…っ、ごめん…なさい』

「もう二度と、そんなことを言わないでくれ。俺は、ロミオだけじゃなく…お前までを失いたくない。」

『すみま…せん…たい』

彼女の頬に触れ流れていた涙を拭い、謝罪の言葉を発する唇を指で制止する。

「副隊長、もう…謝るな」

『す、はい…』

彼女を優しく抱きしめ背中を擦る。

「大丈夫だ。俺がなんとかしてみせる…」

ジュリウスの温もりが鼓動が優しく彼女を包む。

「俺がそばにいるから」



謝罪の言葉はいらない
(キミの気持ちは充分伝わった)
(今は、傍に居る俺を…)

すこしでも早くあなたに


レイジバースト:ジュリウス

話題:名前変換無し夢小説。

「螺旋の樹の特異点消失」…フェルドマン局長はそう言うけれど私は、納得できない。

きっと、樹の中で何かが起きてる。終末補食は絶対に起こしてはならない。

『ジュリウス…どうか無事で』

「隊長さん、顔色が良くないな…」

「ほんとだ、大丈夫?」

同じく呼ばれていたリンドウとコウタに声をかけられた。

『大丈夫です。すみません、ご心配をおかけしました…フライアに行きましょう』

フライアに着けばラケル博士が以前使用していた研究室に通されモニターに映されていた映像を見て驚いた。

モニターにはリヴィとジュリウスの神機が…

その映像だけで、何が行われるか想像がついた。

リヴィがジュリウスの神機を使用すると…

(他人の神機を使うことは出来ない。他人が持ち主のいる神機を触ろうとするだけで襲い掛かる。)ゴッドイーターになったばかりの頃、様々な知識を身につけた。まさか、こんなところでこの知識が役に立つとは思いもしなかった。

『………っ』

映像が流れ終わり、フェルドマン局長が話を始めたが何も頭に入ってこない。

リヴィの体調も気になるが、ジュリウスの神機を使われることに複雑な気持ちが溢れる。黒く醜い感情が溢れそうになる。

彼を助ける為と解っていても…


話も終わり、解散となった。

「さっきより、ひどいぞ?」

『り、リンドウさん!?』

急に後ろから声をかけられて驚いた。

『大丈夫です。』

「あまり、ひとりで抱え込むなよ。お前さんにはブラッドのメンバー、そして俺たち極東支部が仲間がいるんだ、たまには甘えたって良いんだぞ。」

「なんか解んないけど、リンドウさんの言う通りだと思う。」

少し前を歩いていたコウタが振り返り笑顔で言った。


『…ありがとうございます。』

2人にお礼を言った。
コウタは微笑んで歩きだした。

するとリンドウが…近くに来て耳元で囁いた。

「ジュリウス君にさっきの隊長さんの表情を見せてやりたいな。やきもちを妬いてる姿を…ジュリウス君が羨ましいなぁ」

『…………………っ!?』

「さ、俺たちも戻るぞ」

リンドウは何もなかったように歩いていく。


まさか、表情に出ていたなんて…

さっきまで、心の中で黒く醜い感情が収まっていく気がした。

(ジュリウス…早く助けたい、あなたに会いたい…気持ちばかり先走るけど、1歩ずつ進むから…待っていて)



すこしでも早くあなたに
(そして、あなたに伝えたい言葉があるから)

神の赦しがほしかった

ゴッドイーター2:ジュリウス

話題:名前変換無し夢小説。

「ジュリウス…最後にお願いが…あるんだ……を守ってほしい…傍にいて…そして…彼女に…愛してるって……」

話すなと制止しても彼は話を途切れながら彼に伝えた。これが最後の言葉になることを知っていたから。

自分の愛する人を守り傍にいてほしいと…

目の前には未だに彼の死から立ち直れないロミオの愛する彼女が…

『ロミオ…』

ガラス越しに彼の神機に声をかける。神機保管庫には彼女しかいないはずなのにガラスには人影が写し出された。

休眠状態のロミオの神機を見つめながら、現れた人物に声をかけた

『ジュリウス隊長…』

「俺に責任があるんだ…」

「ジュリウス隊長は悪くないです。ロミオはあなたを守ったんです。」

「何故、俺を責めない?責められて当然のことを…」

『そんなことしたら、ロミオは傷つきます…』

ガラスに手をかざす左手の薬指には銀色の指輪が寂しそうに光っていた。

後ろ姿からでも、ずいぶん痩せてしまったのがよく解る。

「……………………」

『ジュリウス隊長、自分を責めてはダメです。ロミオと一緒に隊長を怒りますよ?』

ガラス越しには、精一杯の笑顔をしている姿が

だが、その瞳には涙が今にも溢れそうになっていた。

「俺は、ロミオとの約束を果たす。」

フライアの庭園にある墓標の前で彼の最後の言葉を伝えられた時の言葉が頭の中に甦る

『……っ…くっ……』

とうとう彼女は泣き崩れてしまった。

彼女の身体を後ろから優しく抱きしめた。

「……すまない」

先ほどより落ち着いたので身体を離すと

『…ジュリウスっ…』

彼女の腕が自分の身体に伸ばされ、それを受け入れた。

その時に、小さな音が室内に響いた。

それは…ロミオが彼女に贈った銀色の指輪が落ちた音だった。









神の赦しがほしかった
(赦されるなら、この気持ちを伝えたい)

言の葉に乗せてしまえば


レイジバースト:リンドウ

話題:名前変換無し夢小説。

彼女が去った部屋で既に片付けられた書類を眺める。

「…まいったなぁ」

煙草を取りだし火をつけ息を深く吸う。

書類を記入しながらこちらを盗み見していることも知ってる。

本人は気づいてねぇと思ってるみたいだが…

俺には守るべき家族がいる。

「…俺も最低だな」

彼女の気持ちを知っててデスクワークを頼むなんてな…

灰皿には吸い殻が溜まっていく。

優しさに甘えてんだな…俺は

嫌な顔せず快く手伝ってくれて、アラガミ討伐の日々にも関わらず、笑顔が絶えない彼女が…


(リンドウさん。こんにちは!アリサちゃんが入植計画書はまだですか?って話してましたよ)


(リンドウさん。私でよければお手伝いします)


(お役に立てるならいつでも頼ってください!なんでもしますから)


彼女のことがフラッシュバックされる。
いつも、記憶に残るのは…まだ幼さが残る愛らしい笑顔


「可愛い後輩でいてほしかったなぁ…」


息を吐くとその煙は言葉と一緒に虚しく消えていく。

「今は、部屋から出ない方が良いか」

新しい煙草を取りだし火をつける。

「たまには、自分でも処理するか」

書類は、ほんとんど彼女が記入したものだが…締め切り前の書類を取りだし記入を始める。

ちゃんと、締め切り順に整理されていた。


「…どこまで優しいんだ。」





言の葉に乗せてしまえば
(すべてが音を立てて崩れる気がした。)
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