塗りながら、高校生の時に所属していた美術同好会でのことを少し思い出した。
水分量を意識しなさい、混色した時の配分を覚えておきなさい、絵の具はそんな大量にパレットに出さないで、とか。
懐かしいなぁ。もう一度、あの先生のもとで絵を学びたい。
先生に「会って話がしたいんですけど」って言いたくて仕方がなかったんだ、私。先生に絵を褒めてもらいたくて。あの頃と比べて少しは上手くなってるんだって実感が欲しくて。
今会いたいって言ったら、会ってくれるだろうか。
でも今の自分を知られるのは怖い。呆れられるのが怖い。
でももう一度先生に会いたい。
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