話題:後悔してる事

いつも別荘と呼んでいるグランパ&グランマが住んでいた家の庭には色んな植物が植わっているのだが、その中の1つに、たまに花を咲かせる梅の木がある

その梅の木の枝がだんだん伸びて、隣の家の壁に接触しそうになっていたのね

その枝を切るために別荘に行った日のこと

チョッキンチョッキンやってたら、その隣の家の90代の主人が外に出て来たの

ちょこっと挨拶して、枝が伸びてご迷惑掛けてますスンマセンと言って作業を続けようとしたら、「切らんでいい!」といきなり大声で怒られちゃった神田

まあ切った枝には花がついていたから、花を咲かせる木の枝を切るなんて可哀相だろ!という意味だったのかな

でも花が落ちたらただの茶色い枝になるし、それが自分の家に突き刺さるように伸びてきたら嫌だろうよ

その人が勝手に切ることも法律上できない訳で

だから俺が切っているのに、それを「切らんでいい!」と言うのもちょっとどうなのかなと

そこから少し作業を止めて、その主人と世間話をした

昼休みに抜け出して来たから早く戻りたかったし、話題を梅の木から逸らすためにね

90代の年寄はいくらしっかりしているように見えても、もの忘れはある程度はあるだろうから、この人が好きな話題に持って行ければ、こっちのものよ

すると見事に俺の罠にハマってくれた

昼飯食ったの?って聞いたら、まだだと言う

いつものパンが無いから買いに行かなきゃならん、と

一番近いコンビニに売ってるって言うから、俺もコンビニに行く用事があるから(ホントはなかったけど)一緒に行きましょ?と誘ってみた

そしたら喜んじゃってさ、支度してくると言って家の中に戻って行った

チャンスとばかりに、枝をチョッキンチョッキン

丁度終わった頃にその主人は出てきた

チラリとも梅の木の方に目をやることはなかったね

頭の中はコンビニのパンの事でいっぱいだったのだろうよ(笑)

だがそこからが大変だった

最初に行ったコンビニにはこの主人が欲しいパンが売り切れで無くて、3ヶ所目でようやくゲット

この日車だったから良かったけど、歩きだったらまた担がなきゃならなかったかも

だけど凄く疲れちゃったよね

年寄の何をするにも遅いペースに合わせるのが・・・

この日、運転手のお礼にとメロンパン買ってくれたよ、この爺さん

全然嬉しくなかったが、ありがとう、かえって悪いね!と言っておいた

そして最後に、今度また一緒に行きましょう♪と心にもない台詞が口から出ちゃった

うん、またね!と言ってまた家の中に消えたジジイ

倒れそうなくらい疲れた神田でした

(>_<)