スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

辛辣万象B

※移転してきました。

安藤二人は牛丼屋さんに来ています。


「あ〜食った食った。金が無い時は牛丼に限るよな」
「そうだね。安上がりでお腹一杯になるしね。つか飛鳥、そんなに食べて大丈夫なの?」
「そんなにって特盛2杯だけじゃんか。こんなの食ったうちに入らねーよ」
「そんなこと言って、撮影するとき(飛鳥はメンズ雑誌のモデルを始めた)お腹ぽっこりになっても知らないよ」
「んなヤワじゃねーし。さすがに鍛えてるし。つか最近気づいたんだけどさ、俺って食っても太らねー体質みたいなんだよな」
「うわーなにそれ。世の中の女子に刺されそうな体質だね」
「女子に刺されるなら本望だね。んなことより、俺よか隆介だよ。そんなんで足りんの?」
「そんなんて、俺これでも大盛1杯食べてるんだけど」
「お前なぁ。牛丼屋に飯を食いにきた意味を考えろよ。食いに来た意味を」
「ごめん。お腹空いたから以外の意味を持って来たことないからわかんないや」
「なってねぇなぁ。男がここに来るっつーことはだな、」
「ん?あれは…」
「自分の腹の限界を…って、聞いてるのかよ!」
「ううん、聞いてない。飛鳥あれって、高橋先輩かな?」
「はぁ?知らねーよ。俺の話を聞け」
「はいはい。後でちゃんと聞くから。ほら、あの入口付近で佇んでいる人…」
「あ、確かに」
「でも珍しいよね。高橋先輩が牛丼屋なんてさ」
「別に飯くらいどこで食おうが個人の自由だろ。つかなに、チェーン店なんて利用したことないほどセレブリティなの、あの人?」
「まぁ親父さん外資系企業の社長だし、セレブっちゃセレブなんだろうけど、ファミレスとか普通に利用してるよ」
「じゃあ何が珍しいんだよ」
「あの人めっちゃ食細いんだよね。牛丼なんか食べたら倒れちゃうんじゃないかと思って」
「え?どゆこと?」
「前にマッキー…彼女とファミレスにいるところを見たんだけど。その時に先輩リゾットを食べてたんだよね。だけど半分食べたら苦しくなっちゃったみたいで…。残りは彼女に食べてもらってた」
「まじかよ!十代男子にとっちゃリゾットなんて前菜なのレベルだろ。どんだけなんだよ」
「そんな人が牛丼食べにくるなんて、きっと何か重大な心境の変化があったに違いない」
「そんなにかよ。でもすげぇ思い詰めたような顔して看板見てんな。溜め息吐いてるし…」
「あっ、意を決したように入ってきた」
「キョロキョロしてんな」
「誰か探してるのかな?まさか彼女と待ち合わせ…」
「牛丼屋の店内で、か?そんな待ち合わせ聞いたことねーよ」
「いや、でもマッキーなら有り得る…」
「とにかく何か面白そうだから、あいつここに呼ぼうぜ」
「また、そうやってすぐ他人の状態を面白がる〜」
「セレブに一人牛丼屋来訪はきついはずだぜ。俺は親切心でやってんの。てことで、高橋さ〜ん!」
「もう…コメントに困っても知らないよ?」
「なんだそれ」
「やぁ、安藤二人くんたち。君たちもここで食べていたんだね」
「あの、一緒くたにするの…やめてください」
「安藤くんと安藤くんじゃ、分かり難いって言われて…」
「まぁ誰に教えられたかは敢えて聞かないが…名前で呼んで欲しいッスね」
「一人くんと二人くん?」
「いや、コンビじゃないんで。あの普通に」
「わかったよ、あっくん。りゅーくん」
「あっくんて誰!?」
「まぁまぁ…ところで先輩、珍しいですね。牛丼屋来訪なんて」
「あはは…他人様には言いにくい、ちょっとしたことがあったんだけど…」
「ちょっとしたこと?」
「うん。秘密裏に動いていたんだけど、隆介くんに出会っちゃったってことは、きっと隠し事はしたらダメってことなんだよね」
「隠し事してたんですか」
「あはは…まぁね。大した隠し事じゃないけど、牛丼並盛1杯は食べれるようになりたくて、最近毎日特訓してたんだ」
「ま、毎日ッスか?」
「うん」
「それで食べられるようになったんですか?」
「それが並盛半分食べるのが精一杯でね」
「なんつーか…それ、もうダメなんじゃねぇ?」
「でも諦めるわけにはいかないんだ。町内会の大食い大会のために」
「え?先輩、町内会の行事に参加するんですか?」
「しかも大食い大会…」
「やめたほうが…大食い大会なんて、先輩死にに行くようなものですよ?」
「でもマキが出るのに、彼氏の俺が眺めているだけだなんて」
「いやいやいや、あの子は特別だし…マジでやめたほうがいいッスよ、高橋さん」
「そうですよ。無理はしないほうが…」
「無理…俺は食べるとき、いつだってそう諦めてきたんだ。でも今回だけは、今回だけは負けるわけにはいかないんだ!てことで、すいません並盛ひとつ!」
「せ、先輩!」
「止めないでくれ、りゅーくん!俺は食べる!いただきます!」
「水、用意したほうがいいか?」
「何を悠長なこと言ってんだよ、飛鳥ぁ」
「むぐむぐむぐむぐむぐむぐ」
「でも何か小動物が飯食ってるの見てるみたいで和まね?」
「もぐもぐもぐもぐもぐもぐ」
「た、確かに。な、何か食べ方が可愛いかも」
「ぱくぱくぱく…う、ぇ」
「あ、飛鳥、水!水!」
「お、おう」
「ごくごく…ごくん。ぷは。うぅ、苦しい…」
「ちょうど飯半分だな。つか肉…ほとんど食ってねーし。これで大食い大会は無理だろ」
「だ、大丈夫ですか?少し横になりますか?」
「へ、平気…でも少し食べる量が増えたよ」
「うっ…凄い嬉しそう」
「おいりゅーくんよ、高橋さんにはっきり言った方がいいって」
「無理だよ!あんな顔見たら!」
「高橋さんが死んでもいいのかよ」
「うっ…で、でも…」
「あれ〜珍しい組み合わせ〜」
「あっ、牧村…さん」
「やーほー☆りゅーにあっくん!」
「だからあっくんって誰だよ!」
「ま、まぁまぁ。マッキー、やっぱり高橋先輩と待ち合わせだったんだ」
「やっぱりって?」
「だって高橋先輩、ひとりで牛丼屋くるイメージなかったし」
「違うよ。たまたま。今日はあたし部活あって、今帰りなの。みんなは仲良くご飯?だったらあたしも混ぜて〜」
「それはいいけど…高橋先輩が」
「わっ!やだ、高橋。またやってんの。もう食べらんないんだから頼まなきゃいいのに〜」
「さ、さすが彼女、容赦なさすぎ」
「すいませーん、特盛15からお願いしまぁす」
「…からって言った?いま」
「うん。からって言った」
「部活の後はお腹が空くの!てことで、いただきまぁ〜す!」
「凄い…バキュームみたく食べてる…」
「高橋さん、あんたと彼女って、上手い具合に釣り合い取れてるんだな」
「ぅ、うう…精進します…」
「すいませーん、おかわり15追加で〜!」
「そんな食べて、マッキー支払い平気なの?」
「うん!高橋のおごりだから!大丈夫なのだ〜!ねっ!(=゜ω゜)ノ」
「う、」
「あ、死んだ」



高橋くんはマキちゃんのため、日夜、食費を稼いでいたりする。
コンビニバイトならローソンを希望。あの制服を着ながらオロオロ接客すればいい。

辛辣万象A

※移転してきました。


「ランドとsea、どっちがいいと思うよ?」
「なにが?」
「なにが?じゃねーよ。GWに遊びに行くの、どっちがいいか聞いてんだよ」
「え?俺と飛鳥で行くの??」
「男二人で行って何が楽しいんだよ。そういう奇妙な発想をするんじゃねぇ」
「奇妙な発想って…飛鳥の聞き方が悪いんじゃんか」
「俺はどちらに行くのがいいかを聞いただけであって、お前と行くなんて一言も言っていない。よって俺は悪くない」
「あー、はいはい。で、誰と行くん?」
「え?惟子だけど」
「待てい。どうして飛鳥が惟ちゃんと二人で出掛けるの?惟ちゃんは俺の彼女なんだよ?」
「知ってるよ、そんなこと」
「じゃあ何でよ」
「約束したからだけど」
「いやいやいやいや、何かおかしいよね。それ。普通はさ、俺とか瀬能入れてグループで遊ぶ流れじゃないの?」
「はぁ?何で瀬能なんか誘わなきゃなんねーんだよ!瀬能と出掛けるくらいなら、舌を噛んで死ぬ!」
「そんなに!?いやまぁ飛鳥が瀬能嫌いなのは知ってるけどさ…。って、そうでなく。彼氏を差し置いて何してんのっていう話を、俺は今しているんだけど」
「惟子が二人で行きたいって言ってるんだから仕方ないだろ。今回は諦めろよ」
「諦めたらそこで終わりでしょうが。てゆうか惟ちゃんが言い出しっぺなの?嘘でしょ?」
「嘘じゃねーよ。何なら電話して聞いてみたら?」
「ほんとに?嘘だったらネットで誹謗中傷するからね」
「直接、俺に言えよ。しかも陰険すぎるだろ、それ」
「う、煩いなー!掛けて嘘だって判ったら叩くよ!」
「おーおー、掛けろ掛けろ」
「あ、もしもし。惟ちゃん?」
「どっちがいいかなー。悩むなー。でもタ●ーオ●テ●ー乗りてぇなぁ」
「うんうん、そうなんだ。えっ?は?え??」
「あ?どした?」
「ちょ、待っ…!あ…」
「…隆介?」
「切れた」
「は?」
「電話切れた!」
「そりゃ見てれば分かるよ。で?惟子何だって?」
「ユ●バにいるんだって」
「へー。ユ●バもいいよな」
「瀬能と2人で」
「は?」
「瀬能と2人でユ●バにいる!?こ、こうしちゃいられない!!」
「お、おい隆介、落ち着けよ。頭に来る気持ちはわかるけどさ、少し冷静になって…」
「冷静になんてなれないよ!2人で、2人だけで遊んでるんだよ!?ずるいじゃん!!」
「え?」
「よっしゃ!俺らも今から行っちゃおうか!」
「…えーと…はい?」
「はい?じゃないよ!ほらほら準備して!」
「は?あ、はい…」
「やっぱり遊ぶ時はみんなで遊ばないとね!」
「お?おぉ」
「仲間はずれはナシ!」
「…おぉ。って何かおかしくねぇか?…って引っ張るな!痛!痛ぇよ!!」



ユ●バに到着したら、瀬能くん以外はみんな全力で遊びました。
安藤隆介は、みんなで遊ぶことに命を掛けているといい。


続きを読む

辛辣万象@

※移転してきました。


飛鳥は隆介のお家に遊びにきています。


「俺…もうだめかも…」
「はぁ?なんだよ、急に。俺いまワンピ読んでて忙しいんだけど」
「そんなこと言わないで見てよ、これ。シュヴァルツが『友達でいよう』って、すげー言うんだよ。これで三回目なんだよ。俺もうどうしたらいいと思う?」
「どうしたらって、いや…お前が言ってる意味がわかんねぇんだけど。シュヴァルツって誰?てゆうか、これ自体が何?」
「えー?ずっきゅんラブストーリーだよ?略してずきゅラブだよ?」
「その、さも知ってて当然でしょみたいな返しやめろ。イラッてする」
「あれ?飛鳥マジで知らないの?これね、巷で流行りの女子向け恋愛ゲームなんだよ」
「じ、女子向け恋愛ゲーム?てことは男落としてるわけ?うわっ、何でそんなもんやってんだよ。ちょ、キモくね?」
「え?キモい?そうかなぁ。これやってみると、意外に難しくてさ。話も普通に面白いよ?」
「面白いよ?じゃねーよ。お前頭のネジ飛んだんじゃねーか?惟子に見られたらキモがられるぞ」
「え?だってこれ惟ちゃんが貸してくれたんだよ」
「まじかよ。じゃ何も言えねぇな。つかキモいは撤回します」
「…相変わらず惟ちゃんには甘いんだね。まぁいいけど…。で、飛鳥に相談なんだけどさ」
「おい、まさかシュヴァルツを一緒に落とそうとか言うんじゃねーだろうな」
「えっ!すごい!良くわかったね」
「ざけんなよ。何で俺が野郎の機嫌を取らなきゃなんねーんだよ。嫌に決まってんだろ」
「そこを何とか。もう俺のチョイスじゃだめなんだ。どんな女子も一目で落とす、百戦錬磨の飛鳥に頼むしかないんだよ〜お願いだよ〜」
「くっつくな!縋るな!あーもう、うっぜぇなー!貸せ!!」
「わ〜い!飛鳥、恩に着る〜!」
「後で飯奢れよな!」


(一時間後)


「まさかの4度目のごめんなさいだよ…」
「………。」
「はぁ…やっぱりシュヴァルツは無理なのかなぁ…」
「ふ、」
「ん?」
「ふっざけんなよ!この電子の産物が!何で俺が架空の存在に振られなきゃなんねーんだ!!」
「あ、飛鳥…?」
「絶対落としてやる!!」


(三時間後)


「ま、また、ごめんなさいだ…」
「…な、なぜだ…なぜなんだ…」
「あ、飛鳥?」
「俺の何がだめなんだ?なぁ!?教えてくれよ、隆介!!」
「う…。お、俺にそんなこと言われても…」
「うぁ〜何がどうなってどうしてだめなのか、さっぱりわかんねー…って、ん?」
「俺や飛鳥でダメだとなると…どうしたら…」
「なぁ、隆介」
「ん?なぁに?」
「ふと思ったんだが、マイナスに働く選択肢を選んだら、どうなるんだろうか」
「え?」
「今までシュヴァルツの機嫌ばっかり取ってきたけど、もうそれを止めたらいいんじゃねーか?」
「そしたら、ただ嫌われて終わりなんじゃ」
「いや、一概にそうとは言えないんじゃねーか?現に俺らの身近で一人、いるじゃんか。行動が最低なのに好かれるヤツ」
「そ、それって…」
「ふっ、見てろよシュヴァルツ!喰らえ!瀬能ばりチョイス!!」
「え、えぇ!!?」



(後日)



「…さっきからジロジロと、なんなの、安藤二人」
「いや、瀬能ってホント凄いなって思って」
「シュヴァルツをよろしくな。幸せにしてやってくれ」
「はぁ?」



シュヴァルツは、瀬能チョイスで無事に陥落しました。
てゆうか仲良く恋ゲーする男子を書きたかっただけ。

続きを読む
<<prev next>>