Q9.兄弟に対して、どう思ってる?いなくなってほしいとか、どっかにいってほしいとか?
A.私は弟は、すっごい嫌だな。と思うときもある。絵に落書きされたりしたら嫌だし。けどねー。友達から自閉症じゃない兄弟の話聞くと、「えっーそれって、最悪だなぁ。」と思うことが多い。私の自閉症の弟の場合は、きちんとわかるように説明したら、聞いてくれるし、表裏ないし、素直だし、他のクラスメイトの兄弟よりはいいかなぁ。やっぱり弟は、自閉症のほうがいいかも。次に兄弟がいたとしても私は自閉症のほうがいいかな。接し方わかったらやりやすいし、普通の子みたいに、うるさくないし。やっぱり、弟が好きなんだろうなぁ...。
最初に『親代わりする子』のタイプがあります。
同じ年齢の子に比べるときょうだいに対して親の役割を担い、責任を取り、援助する度合いが高いのです。
そして親の承認を求め、親も子どもに責任の分担を求め、共依存関係、つまりお互いに依存する関係を作っていきます。正当なときにも子どもは怒りを表に出さず、子どもの本性である自己中心というものを押さえ付けられて、早熟化していきます。だから自分自身の子ども時代を失うということになります。
こういうタイプは、ものすごく良い子に見えるのですが、実はものすごく辛い思いをしています。
人に尽くしているということが自分の価値になる生き方をとっていきます。
女の子だとお姉さんが、自分を押さえ、気分が抑うつ的になるという傾向があるといわれています。
どうしてかというと、お姉さんの場合には、母親代わりをやらされるわけですね。いろんなことで下の子を監視をする、世話をするということをやらされる、あるいは自分からする。でもそれは、自分自身のやりたいことが制約されているということです。時間的にも制限され、自分の欲求を出さずに押さえるということを身につけてしまいます。こういう子は、ものすごく良い子のようにみえますが、子どもらしさを喪失しています。
子どもの本質というものは自己中心性ですから、自分勝手にやる、自分の要求を通すというのが子どもの本当の姿です。それを早い時期から押さえ付けられていきますので、子どもらしさを喪失するのです。だからものすごく早熟で、できているんですね。お姉さんは大体そういうタイプになっていく子が多いのです。それが良いか悪いかは分かりませんが、健やかではないことは確かです。
やっぱり子どもは自分の思い通りのことをやりたいわけですが、多くの場合それを押さえられる、というか自分で我慢するといったほうが正しいかもしれませんね。
だからどこかにうっせきしたものが残ります。