アメリカ合衆国第16代大統領、エイブラハム・リンカーンが実はヴァンパイア・ハンターだったという突飛な発想に基づいて描かれた作品です!

なんというか……(笑)
まあ正直に言うとそれほど面白くなかったです(笑)あ!言っちゃった!(笑)
個人的にヴァンパイア云々とかのモンスター系の話が好きじゃない…というか興味ないので、それも大きな理由ですが……
とりあえず映画見終わった後に残った感想と言えば、USA万歳!リンカーン万歳!ってそれだけを言いたかったのかな……、という感じ(笑)

絶対に監督アメリカ人やと思ったら、意外にもカザフスタン出身らしい!(笑)

まずこういう勧善懲悪ものは好きじゃないです(笑)

自分の母を殺したヴァンパイアへの復讐を誓い、合衆国を乗っ取ろうとしているヴァンパイアたちを滅ぼす決意をするリンカーンですが、とりあえずヴァンパイアと見れば容赦無く殺しまくります(笑)
仲間であるもう1人のヴァンパイア・ハンターからの指示を受けて、人間に擬態して暮らしているヴァンパイアを見つけ出し、銀の斧でぶった切りまくります(笑)
えええ〜〜(笑)

ヴァンパイアたちのボスは南部に大きなプランテーションを持ち、そこからどんどん支配を広げて国を乗っ取りヴァンパイアの世界を作ろうと画策しているのですが、北部に住むリンカーンたちがそこに立ちはだかることによって、北vs南という南北戦争の構図に繋がっていく……

まあ主人公がリンカーンである以上、リンカーン=ヒーロー、ヴァンパイア=ヒールとなることはいいんですが、リンカーンは勇敢で高潔、ヴァンパイアたちは卑劣で醜悪、そういう風に描かれているのがイヤ(笑)
弱肉強食、より強い種族が生き残るのは自然の摂理やけど、そこに妙に高尚な大義を掲げようとするのもイヤ!(笑)


しかもリンカーン、ヴァンパイア・ハンターになる時に「全人類を守るため」とか言うときながら、映画のラストでは、「ヤツら(ヴァンパイアたち)はアメリカから去り、東洋や他の地域に逃げて行った。ヤツらは理解したのだ。この国が自由な民のものであることを」みたいな感じのこと言うて締めるねんで?(笑)

全人類救うんちゃうんかい!アメリカだけ守れたらそれでええんか!(笑)

て感じで、いろいろと突っ込みたいところが満載の映画でした!(笑)

リンカーンは奴隷解放宣言で名高い人物ですが、南部で奴隷として使われていた労働力が北部の工場なんかで必要だったとか、南部の内側からの崩壊を誘うためだったとか、純粋に黒人奴隷を哀れんだというよりはその他のいろいろな思惑の方が強いような施策だったらしいですね……(笑)
政治家の美談をどこまで信じるべきなのか(笑)


ダニエル・デイ=ルイス主演の方の『リンカーン』はかなり期待できそうやから、そっち早よみたいな〜!!