習うより慣れよ!とぽつぽつレンタルして居ります。
本当は「ツィゴイネルワイゼン」が借りたかったのですが見当たりませんでした(涙)。
感想は続きより。
ネタバレ・個人的感想がお嫌いな方はバックプリィズで何卒です。
話題:映画感想
レンタルコーナーをふらふらして居たら、ポツンとヒトツ、鈴木清順監督の「陽炎座」が有りました。
学生時代に欲しかったんですよね、陽炎座。
当時、浪漫三部作のボックス?みたいのしか見当たらなくて、(金額的に)泣く泣く諦めたのが懐かしい……。
そんな「陽炎座」は1981年の作品らしいです。
これがもう……
「おいでませ夢幻万華鏡の世界へ!」
でして、嗚呼矢張り欲しい!と悶えました。
鈴木ワールド、堪りません。
原作は鏡花ですが、内容はほぼオリジナルらしいです。
しかし台詞や雰囲氣はとても鏡花的だと、個人的には思いました(と、偉そうに云う程鏡花作品は読んでいないのですが……)。
内容は怪談だと思うのですが、そこは鈴木監督ですから全く訳が解りません(どーん)!
しかし鈴木監督らしい、大胆なカット、からのシーンの飛ばしがより一層「夢うつつ」な白濁とした世界観を為して居ります。
夢うつつ、と云うか白昼夢、と云う言葉がぴったり。
ちょっとマイナーなヨーロッパ映画で、凄く独特な間と抜群に美しい映像の作品が有りますよね。
あれの日本版、と云う感覚もあります。兎に角美しい。
美しい日本の風景に、日本の小物、日本の女性。
意味を為したシーンがぶつ切りにされ継ぎ接ぎされるサマは、カチカチと貌を変える万華鏡ソノモノです。
ビビッドな色彩、「絵」として成り立つ不可思議な演出、それらから織り成される「男と女・生と死・表と裏・夢と現実」、そして圧倒的な虚無感……。
「オススメ!」とは云えませんが「大好きです!」とは胸を張って云えます(笑)。
・女優さんが美しい
今の女優さんも勿論美しいのですが、何かが違いますよね
お歳を召した今でさえちょうキュートだと思う、加賀まりこさんの若かりし可憐さ、堪らん
・そして初めて楠田枝里子さんの女優姿を拝見しました
流石に存在感が(笑)!
そして美しいです
田丸真紀さんを更に美しくしたような心象でした
・松田優作世代では無いので、余り触れ合わない松田優作さんですが、引きで観たら龍平さんそっくりで驚愕
「御法度」の頃は「うわぁ!お母さんの遺伝子強い!」と思った筈なのに……
引きで横顔だと本当にそっくりだ……寧ろくりそつだ……
煙草を持つ手とか迄似ている氣がする……
・人間浄瑠璃と、ラストの酸漿のシーンは繰り返し観てしまいました
あれ凄いなぁ……
酸漿のヤツは、如何云う仕掛けなのでしょう?
・松田さんより中村嘉津雄さんが素晴らしく感じました
マッド貴族っぽさ絶妙です
小汚い原田さんも素敵ですが、それよりも若さに吃驚(笑)
138分?位有る長編なのですが、口を半開きで見入ってしまいました。
観終わった後の「白昼夢感」込みで印象的な時間を過ごせました。
―――しかし矢張りツィゴイネルワイゼン→陽炎座→夢二、と観たかったのですが……何処かに有るかなぁ……。
おしまい。
(蛇足ですが、作品解説として当時のパンフレット文が抜粋されています。そこに担任先生の名前を発見し、大層驚きました(笑))
ミルキーさま
確かに「女優楠田枝里子」って凄いインパクトですよね!
手前も「ゴージャス&ハイテンション!」なイメイヂしか無かったモノで、
「え?楠田さん?……え?楠田さんなの?」
ときょときょとしてしまいました(笑)。
しかし大層お美しい、素敵な女優さんでした。
しかししかし!
脳内の楠田さんとはリンクしませんでした……。
不思議発見の番組……いや、TVでお見かけする衣装のゴージャスさから、普通の洋服を着ているところが想像つかないもので
(^ー^)