―――矢ッ張り熱を出して居りました。
もう何なのこの身体……。
デブで風邪引きやすいとか罪惡ですよ……。
閑話休題(ソレハサテオキ)。
祝・DVDレンタルデビュー!
感動のフィナーレです。
嘘です。
風呂敷を広げる、と云うか只の嘘ですすみません。
最終回は「パンズ・ラビリンス」です。
続きは映画感想と成りますので、ネタバレ・個人的感想がお嫌いな方はバックプリィズで何卒。
話題:映画感想
公開中は「美し過ぎるラスト」が大絶賛されて居たように思う「パンズ・ラビリンス」です。
その記憶から何時かは観よう!と張り切ってレンタル致しました。
監督はメキシコの方なので、メキシコ映画なのかな?
スペインと共同(舞台はスペイン、言語もスペイン)なので、スペイン映画か。
何れにせよ想像以上に欧州映画で、嬉しい誤算でした。
ダークファンタジーの冠通り、とてもダークで美しい映画です。
ストーリィや構成も絶賛されて居るようですが、個人的には映像美が突出して居りました。
舞台も風景も本当に美しい!
CGと手作りの塩梅が絶妙!
そして主人公が美少女過ぎて眼に眩しい(笑)!
ストーリィは1977年のスペイン内戦時のお話です。
過酷過ぎる(そして逃げ場も無い)現実世界に身を置くオフェリアが、幻想世界に誘われてゆき、やがて平行線の世界がラストへ向かう―――そんな作りです。
現実はとても凄惨だし、その癖幻想も甘くない。
怪物よりも怖い大人たちの世界と、逃避先である幻想世界には、グロテスクなクリーチャー。
どちらを見ても少女には過酷ですが、希望が見える時点で少女は幻想世界に足を踏み入れるのです。
さらりと描かれて居ますが、少女の心情としてはとても切ないものでしょう。
ラストがhappyendなのかbadendなのかは、少女の主観と観客の主観次第、と云うことで。
・R12らしいですが、もう少しグロく感じます
確かに露骨なシーンは上手くぼかされて居りますが、撮り方や余韻が露骨グロより薄ら寒いです
(手前はグロが苦手なので露骨な描写はアレですが)
でも待って!ハングオーバー!がR18なのですよ!
そんな馬鹿な!
・現実世界の鬱屈したような映像が美しい
どんなに晴れやかな空の下のロケーションでも、暗く塞ぎこんで見える、不思議な絵面
・監督は宮崎駿リスペクトらしいですが、本当かな?
確かに「トトロ」や「千と千尋〜」を彷彿とさせるシーンは有ります
ハッシュパピー同様、甘さが無いのですが……確かに、確かに
・地下の眼無しクリーチャーを観て「手の眼!手の眼!」とはしゃいだ妖怪馬鹿は手前だけじゃあ無い筈
彼?のポーズが完成されて居て魅力的でした
あと、あの靴の量を考えると「プリンセス候補」ってどれだけ居たのでしょう
あのシーンだけで、世界観が揺れる感じです
壁に描かれた「こども食べちゃうよ」絵が物凄く日本的でこれもツボでした(笑)
・パンは愛嬌が有り、然程怖くは有りません
何でしょう……リューク的な感じ(ざっくり)
・義父の存在感とメルセデスの存在感が素晴らしいです
残酷な現実の象徴と、暖かい現実の象徴
その存在感で、あっ!と云う間に現実に引き戻されます
・そしてオフェリアが可愛いです
美少女です
少女愛趣味だったら堪らないと思います
少女らしい透明感と真っ直ぐな眼差し、その反面女性らしい表情と、時折零れるエロスにけんこーさんは拍手喝采致しました(心中で)
又キモチワルイことがオチに成ってしまいました……。
駄菓子菓子、グロ耐性が有る方ならばオススメ出來るファンタジー?です。
ファンタジーに?が付くのは
「映像はファンタジーだが、内容はダークヒューマン」かな、と思うので。
兎も角美しい作品でした。
ラストは期待値以上の「美しさ」では御座いませんが、しんみりと落ちる、秀逸なラストだと思います。
おしまい。
(よし、寝るぞ!)