話題:今日観た映画
トリック劇場版を鑑賞致しました。
追記はネタバレアリの個人的感想に成りますので、閲覧にはご注意くださいませ。
(毒を吐いたらすみません)
トリックラストステージですよ、愈々お仕舞い!
トリックシリーズは劇場版は網羅して居るモノの、ドラマ版は穴がぽつぽつ。
(当時、我が家のTVに録画機能が無かったのです……)
そんなうっすらトリックファンの、何時も通り的外れな感想ですよッ☆
・何時も通りのトリック。
海外ロケですが、内容はドラマ寄りなあっさり風味。
この時点で一安心派です。
・上田・山田も何時も通り。
駄菓子菓子。
山田が「女優・仲間由紀恵似の超美人!」と云われて居て(ネタでしたが)、何だか序盤から感慨深い。
「ヤンクミー!」の声も同様に。あの頃、仲間由紀恵さんはほぼ無名でしたものね。
トリックは間違いなく仲間由紀恵さんの出世作、今や大女優然とした彼女を考えると……嗚呼、矢張り感無量(笑)。
・スペ同様、序盤のどーでも良いシーンでニルバーナを迎えたけんこーです←
・ストーリーはドラマ版と比較してもかなり薄味です。
手品としてのトリック感はほぼ皆無でした。
まるっとお見通しして居ない作品であります。
・只「トリック」と云う作品としては、この上無く「トリック」でした。
劇場版は悉く滑り倒し、極寒の空氣で劇場をぶっ壊すデストロイヤー堤幸彦さんですが、今回は
「滑って滑って滑り倒しても怒濤のコネタと駄洒落を乱れ撃ち」
と、云う力業で、半周回って逆に面白かったです。
完全に滑り芸です。
滑ってなんぼな堤節。
・作品として如何かと問われると、可もなく不可もない何時もトリック(滑り芸数割増)なのですが、個人的にはラストが凄く良かったので「良作」に成りました。
「堤監督、映画でもこう云うの出來るんですね!」
と、感動さえした、トリックファンにはぐっとクる秀逸なラストシーンだと思います。
物凄くベタで、安心感が有って、それでいて優しい……シンプルで美しささえ感じるイイ終わり方でした。
大変好みでした。
監督、有難う御座います。
・既述ですが、ドラマ版からおさらいをすると本当に佳いサゲだと思います。
おさらいを大プッシュ致します。当の手前は鑑賞後に「嗚呼!がっつり観込んで居たらもっとキたのに……!」と思ったので(笑)。
・それと北村一輝さんが芸達者過ぎて震えます。
濃い顔が無理なので敬遠して居たのですが、ここ数年で余りの偉大さに只々平伏すばかりです。
本当に上手い「演者」さんだなぁ……。
今回はオネエだったのですが、オネエにしか見えません。
かーらーのー、突然「スペック吉川」への変貌。
ここだけはオネエでは無く完全に吉川さん……!
すっごいな……!
・因みに矢部さんは何時もの矢部さんでした。
スピンオフが有ったからと云って、何も変わらずに矢部さんでした。
相棒もアキバくんの儘でし、た……よ?
・水原希子さんのオリエンタルメイクは素敵でした。
只、すぺの栗山さまがあんなに面白おかしかったのに対し、何故水原さんがやるとカタコトが普通に見えるのか。
・仲間由紀恵さんは奇麗に成ったなぁ、と思って居たのですが、矢張り若かりし仲間さんを観ると若いって可愛いな、と思いました←
・OPからEDの繋ぎが在り来たりなのに非常に効果的な、よい「ラストステージ」だったと思います。
(ラストシーンのネタバレですので少し下げます)
・音楽が入ると堤監督の撮る画はぐっと魅力的です。
原点回帰の「月光」なのに、初めて聴くような新鮮さでした。
まさか月光の歌詞が、こんなにもすとん、とトリックの世界に馴染むことが有るなんて!と吃驚です。
・最後に現れた彼女ですが、
どっきりの時のように生還した彼女なのか
記憶を喪ってやっているのか
喪わずにやっているのか
彼岸からのサインでしか無いのか
上田の願望・幻覚・夢の類いの存在なのか
本編では明かされて居ませんが、どのパターンでもしっくり來るから凄いな、と思いました。
どのパターンでも優しくて切ないオチですね。
(矢張り毒が呑み込めなかったので、ちょっとだけ吐き出します。下げます)
・毎回滑って居るシリーズものに対して「滑って居る」とはこれ如何に。
・プロに対して「役者が可哀想」とはこれ如何に。
・ラストなのに二人の関係が曖昧なのが×。くっつけ、とはこれ如何に。あれほど揺るぎ無いラストなのに。
いちゃいちゃちゅっちゅが観たいなら、ワンシーズン毎に作られる「実写化不可能感動の純愛ベストセラー」を観たほうが双方の為だと思うのですが……。
ベンジーが
♪フレッド、世の中って不思議よね。右も左も、愛し合うことばかり流行っちゃってさ
♪スーザン、全くそうだ。甘ったるくて気持ち悪いぜ
と唄って居ますが、そんな心境に成りました。
思うところがある作品は、もうレビューを見ないように致します。
観ちゃうのは完全に自己責任の自業自得なので。
それで毒を吐くとか恥知らずな行為も金輪際致しませぬ。
(更に如何でもよい話)
今更乍ら酷評されて居るすぺのパンフレットをチラ見致しました。
植田プロデューサーのコメント部分だけですが(笑)。
「まずは、深く深く御礼を申し上げます。」
から始まったそのメッセージには、赤裸々な情熱が綴られて居りました。
社内ですら反対され、握り潰された企画のこと、取れない視聴率のこと。
バックグラウンドが無い作品は、オンデマンドとDVD、ブルーレイのセルで持ちこたえたそうです。
「お客さんに愛された、その事実だけが、僕たちの力に成りました。それは、本当に本当に嬉しく、誇らしく、そしていかにお客さんにご恩返しできるか、そんな非常にシンプルかつ強い動機で、この作品に臨めました」
こんなメッセージを書かれたら、もう泣いちゃいますよ、創るッて作業が大なり小なり共感出來る人種ならば(笑)。
酷評はされて居りますが、その愛が伝わる方は沢山いらっしゃると思います。
手前もその一人です。
「ブルーレイの売上に貢献して良かった!」とも心底思いました(笑)。
そして、矢張りレビューは氣楽に感想を吐けるところが魅力です故、これは受け取る側がきちんと自己責任で判断しないとな、と思いました。
或いは覚悟を持って臨むか、ですね。
手前には覚悟が足りませんでした。
お恥ずかしい限りです。
氣分を害されたら申し訳御座いません。
すぺの話になっとるやないかーい(関西弁を馬鹿にしている訳では御座いませぬ!)
トリック面白かったよー。
もう一回観たいよー。
すぺよりも大分安定感が有ったよー←
もう一度、月光をバックにラストシーンを観たいです。
ではではおしまい!
(終わりになど手を伸ばさないで
貴方なら救い出して
私を静寂から
時間は痛みを加速させてく)