一応、軍事上の戦術と指揮をビジネスに生かそうとの試みらしいが、本文においてその適応は見えない。
というより、ビジネス書を口実として戦術について語りたいことを語っているように見える。
しかし、そのようなビジネスへの適用に期待はしておらず、純粋に戦場における戦術の方法論が知りたかった私としては満足である。

前半は、紙上での軍事記号の説明、先人の戦術理論、簡単な状況での戦力配置など言葉としての戦術理論。後半は仮想戦場を用いて、前半にはない流動性のあるシュミレーション。やはり、卓上と戦場では理論が異なってくる。
特に後半はゲーム感覚で読み進められ、頭も使うので楽しく読めた。



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