どーしよどーしよどーしよー(汗)
浴槽に浸かって色々考えてはみるが、やましい事しか思い浮かばない。
そもそも一つ屋根の下に男女が一緒に住んでるんだから、一緒に寝るなんてことになったらあんなことやそんな事あるに決まってるじゃないか!
とも言ってらんないからなー…
そんなことを考えていると洗面所のドアをノックする音が聞こえた。
なんかやな予感するな…
綾「はい?どうされましか?」
玲奈「はいっても…いい?」
今の空耳だよな?
・・・そうだよな?
綾「え?」
玲奈「ご、ごめん!声小さかったよね…
あのね、
入っても…いい?」
風呂with玲奈キタコレktkrーーーー!!
いやいきなり裸とか無理無理無理無理!!
さっきまでの心の準備とか無駄無駄無駄無駄ぁ!
一緒のベットとかにびびってた俺バカ〜(泣)
でもチャンスといえばチャンス!
そうさいつでもタイプワイルド!
よーーし!
うおーっ!よっしゃいくぞー!
タイガー、ファイヤー、サイバー、ファイバー、ダイバー、バイバー…
綾「ど、どうぞーー!!」
玲奈「ごめんね、タオル置いとくの忘れてた(汗)
あと、あんまり長いとのぼせちゃうよ…はやくあがってね?」
綾「え…
あ、はい。」
彼女は俺の返事を聞くとドアを閉めた。
うわー。
俺痛すぎだろ。
確かにお風呂に入るとは言わなかったよ?言わなかったけどさー…
今のはそういうパターンじゃん…
ほんとにのぼせあがっちゃったよ…できればこのまま溺死したい(泣)
とりあえず俺はシャワーで頭を冷やして風呂からあがることにした…
結局心の準備は出来ないままだ…
こうなったらもうあとは行き当たりばったりしかないな…
風呂場から出て体を拭いていると外から話し声が聞こえてきた。
?「ねぇ玲奈ー新しい執事見せてよー!
こんなに頼んどるんだから見てくれたっていいがね!」
?「そーだそーだー!見せないと怒っちゃうよ!?」
玲奈「だーかーらー今お風呂入ってるの!
どうせ明日あうでしょ!?」
?「嫌だー!くーみんは今日みたいのー!」
?「龍太も今日みたいのー!」
そんなに会いたいなら仕方ないな…俺ってどうやら人気者みたいだな!
ってはしゃいでるとまた痛いことになりそうだから落ち着いとこう…
とりあえず彼女が大変そうなので急いでパジャマに着替えて洗面所から出た。
ドアを閉めて玄関の方をみると、黒髪ロングの目ぱっちり、色白でスタイル抜群の美少女と、その美少女と同じぐらいの身長の少しつり目の美少年が立っていた。美少年の方は紫のパーカーを着てヘッドホンを首にかけている。
玲奈「あっ、綾くん!
ちょうど良かった。
この子達が綾くんにどうしても会いたいって聞かなくて…
久美、龍太君この人が新しい執事だよ!」
綾「ど、どうも始めまして…久遠綾です。
今日から玲奈様の執事を務めさせていただく事になりました。今後ともよろしくお願いします。」
顔をあげると、久美と呼ばれた美少女がこちらを見て硬直していた。
久美「でら…」
ん?
でら?
それ何語?
久美「でらかっこいいがねーー!
くーみん一目惚れしちゃったがや!
私矢神久美!くーみんって呼んでね☆
こっちは執事の紫龍太!
ところで玲奈ーくーみんに久遠ちょうだい!?」
っていきなりなに?
しかもいきなり呼び捨て?
龍太「ねぇお前…」
執事はお前呼ばわり!?
それどころか、俺銃突きつけられてるし!
龍太「殺していい?答えは聞いてない…」
えー?
殺すとかだめでしょー!そもそもこの子なんで銃とかもってんのさー(泣)
綾「ちょちょちょっと待ってくださいよぉー(汗)」
久美「りゅーた!
人に水鉄砲むけるのやめなさいって言ったでしょ!」
龍太「はぁい…」
龍太という子は渋々構えていた銃を下ろした。
って水鉄砲かよ…
マジ焦ったよ(汗)
久美「それにくーみんのものになるんだから、殺しちゃだめだがね!」
理由おかしいだろ…
玲奈「死んだら困るし、久美のものにもならないー!
綾くんは私の執事なんだからあげない!」
彼女は俺の前に出て腕を組んで頬を膨らませている。
綾「玲奈様…\\\」
かわいい…かわいすぎる…
てか、少しは俺の事大事に思って貰えてるみたいだな。
久美「ふーんだ!
玲奈のけちんぼ!きらーい!
もう帰る!
えっと…
じゃあね久遠。
また…あしたね\\\」
久美という子は上目遣いに言って部屋を出て行った。
さすがアイドル、上手いもんだな…
あの笑顔になら騙されそう(汗)
綾「あ、はい。失礼します。」
台風みたいな子だな…
龍太「お前いつか撃っちゃうからね…
バイバイ。」
龍太って子こわ〜(汗)
俺いつか本当に殺されるかも…(泣)
ってかなんてコンビなんだ…
あの人達と一緒に生活していくのか
なんかここでやっていける気、一気に削がれたな…