山本の誕生日に何もできないのはやっぱり寂しいので、お風呂の中で悪あがき←
※雲雀ちゃん警報発令
※微妙にサイトで書いてる雲雀ちゃん設定使用
さげとくー。
偶然にも土曜日の今日、4月24日。
おじいちゃんに許可をもらって昨日の夜から山本の家に泊まりに来ていた僕は、のんびりと彼の部屋で読書にふけっていた。
なぜ人の家で読書なんかしているのかというと、今この部屋には主がいないから。
「ヤマモト!オメデトウ!オメデトウ!」
「…うるさいよ」
僕の膝の上で賑やかにしているトリを睨むしかできなくて、そんな自分にため息が出た。
「…情けない」
山本がなぜいないのか。
それは単純な理由だ。
彼の友人が彼を呼び出したから。
4月24日、それは山本武にとって大切な日で、僕にとっても、そして彼の友人にとってもそうだ。
今日という日に彼を独り占めすることなんてできない。
そんなことはわかっている。
「なのに…」
どうして僕を置いて行くんだとか。
(僕が行かないって言ったんだけど)
どうして今日会うんだとか。
(僕が行けばって言ったんだけど)
どうしようもない独占欲がぐるぐると渦巻いて、自分がとても嫌な人間に思えてならない。
いつの間に自分は、彼にこんなにも溺れていたんだろう。
「ただいま!ごめんな、ヒバリ、待たせちまって…」
息を切らせて入ってきた山本の手にはたくさんのプレゼント。
時計を見れば、彼が出て行ってからまだ1時間と経ってはいなくて。
「…ゆっくりしてくればよかったのに」
思ってもいない言葉が口をきる。
もう、2時間くらいは経っていたかと思っていたのに。
「だってせっかくのヒバリとの誕生日が終わっちまうからさ。急いで帰ってきたのなー」
なにそれ。
まだ1時じゃない。
もう僕達は、12時間以上一緒に居るんだよ?
「ほら、これ笹川がくれてさ。ヒバリと食べてくれって」
差し出してきたのはナミモリーヌのケーキの箱。
笑顔でこちらを見る山本に、なんだかすごいくすぐったくなって…。
「僕は君のケーキがたべたい」
「お?リクエストされたら頑張って作んねーとなー!」
普通誕生日の人が作ってもらうんじゃないの、とか、そんなことも気にしない山本は、どれだけ僕に甘いんだろう。
笹川の妹にもらったって言うケーキを並べながらニコニコしている山本。
珍しく頼まれて着ているワンピースも、実は彼に今日もらったものだ。
ケーキ、一緒に作るって言ったら喜ぶかな。
僕からのプレゼント、少しは気になってるのかな。
鞄に入ってる小さな包みは、彼が持ってきたどのプレゼントよりも貧相だけど。
「ねえ、」
「んー?あ、ヒバリいちごのがいい?タルトのもうまそうだけど…」
ねえ、知ってる?
君の誕生日だってだけで、僕がどんなにドキドキしてるのか。
君を喜ばせたいって、考えてるのか。
「ケーキの作り方、僕にも教えてよ」
さあ、僕の一番のプレゼントを君にあげる。
「たけし」
許容量いっぱいの気持ちを、その三音にのせて。
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ギリギリだけど!www
山本おめでとおおお!!!
今日は雲雀さんにたくさん甘えればいいよ!
山ヒバは手ブロで企画進行中なので、山ヒバ♀をちょいす。
サイトの誕生日…。無理そうだったらこれ載せちゃうかも(^_^;)
時間が欲しい…!!