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出産記録C












平成24年1月28日(土)4:00前



…み、見捨てられた

私のあまりの不甲斐なさに
子供もろとも見放された


うわぁぁぁぁーーーー!


ごめんなさいごめんなさい

赤ちゃんごめんなさい
こんな不甲斐ない母さんで
ごめんなさい

巻き添えになった
看護師さんもすみませんーー!

私を信じてGoサインを
出してくださったのに
ご期待に添えず
ごめんなさい



どうしようどうしよう
どうしようどうしよう


こんなんじゃ赤ちゃん
生まれないってよ!


でも…
かなり頑張ってるよ?

これ以上の馬鹿力
なんて出ちゃったら、
脱肛どころか
下半身が吹っ飛ぶよ?


いいの?いいのか?

(いや、吹っ飛ぶわけ
ないんだけど
それぐらい未知の
領域だった)



でも赤ちゃん産まなきゃ。

赤ちゃんは今
一番狭く苦しいところで
私の助けを待ってる

早く楽にしてあげなきゃ!



そんなことを一人無言で
頭グルグルさせながら
考えてた。




…その頃陣痛室では。


実母・義母が分娩室から
聞こえてくる罵声を
耳を澄まし聞いていた。


義母『あぁー。
seaちゃんには
そんな言い方しちゃ
いけないのよ〜。』

↑義母は教師なので
指導の仕方は神


安静による筋力低下で
最悪自然分娩は
無理かもしれないと
2人で話していたらしい。




さて

私は腹をくくった




もう一度看護師さんに
レクチャーを受けながら
次のタイミングをうかがっていた。



すると隣の分娩室から
『ああぁあぁ〜〜んん』
と艶めかしい声が
聞こえてきた。


え゛っっっ??????
その艶っぽい声は何??


Dr 『〇〇さん、あなた
初めてじゃないんだから
もっと落ち着いて!』

先生ちょっと怒ってた

…ちょっと心の中で笑った。

その可愛らしい
いきみ方なに?


私も頑張ろうって
気持ちが和んだ。



すると先生が戻ってきた。
よし、仕切りなおしだ!



先生が手を入れたくらいで
痛がっているようじゃ
まだまだ力が足りてない!

グッと力入れたら
絶対痛くない!


そう自分を励まし頑張る。




さっきよりも上手く
いきめるようになってきて
会陰切開も『パチン』と
音がしただけで
あまり痛くなかった。



私今でも疑問なんだけど
分娩の時、“痛み”って
あまり感じなかったけど
みんなそうなのかな?


いきみに必死で
大変だっただけで
痛くてつらいとは
感じてない。


脳内ホルモンのなせる
業なのか…

分娩後の股の痛みは
それなりに
つらかったけどねぇ





さあ、
切開したらついに本番だ。


一度いきむ


Dr『斜め45度上に
赤ちゃんを
産み飛ばすように
いきんでみようか!
さあ天井の隅を見て!』

今までで一番
分かり易いアドバイスだった。


これまで先生や看護師さんの
どのアドバイスも
ピンと来ていなかったんだけど
初めてコツが
わかった気がした。

(今さら〜)




よし!
つまり総合すると、
部屋の隅に下半身を
吹っ飛ばすように
いきむんだな!!!


できそうな気がする〜〜!!



下半身を
吹っ飛ばそうと思うと、
完全に平常時では
出せないような
リミッターの振り切れた
馬鹿力が必要だ。



力いっぱいにいきむ

もうどうにでもなれーー
!!!





んあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁあぁああーー!!




雄叫びを上げた獣が
一匹いた。


自然と声が出てしまった。

陣痛に耐えながら
呻いて以来の声。


元剣道部の性なのか、
真夜中に尋常じゃない
大声が出てしまい、

(お休み中の産婦さん
すみませんでした)

妙に気合い入っちゃって
すっごい力出た。



やっと上手くいきめて
先生や看護師さんにも
『その調子!』と
誉めてもらえた…


息続かず、
一回の陣痛で2回いきみ

それを2セット




外の実母・義母も
私の雄叫びを聞き、
キタ!もう産まれる!と

自分たちの時の分娩を
思い出しながら、
一緒に力いっぱい
いきんでいた。





Dr『はい、
もういいよ〜。』


Ns『力抜いて深呼吸〜!』



…ということは




ふぎゃああああぁぁぁぁぁああああーーーー!!!!





生まれたーーーーーー!!!!!!!!!


声が大きいぃぃ〜〜
(笑)



平成24年1月28日(土)午前4時25分

38w2d
身長48cm
体重2938g


とっても元気で
産声の大きい
男の子が生まれました。



よかったーーー!!
赤ちゃん元気だったーー!!
あ〜〜、終わったーー!!
嬉しいーーーーー!!!!



すぐカンガルーケアで
生まれたてふにゃふにゃの
赤ちゃんが私の胸の上に
うつ伏せで置かれた。

こ、怖い…
落とさないように…!


あれだけ
ぎゃーぎゃー泣いてたのに、
聞きなれた私の
心臓の音を聞いたら
すぐ泣きやんで
落ち着いていた。


頑張ったね〜。お疲れ様〜。


ほやほやで湯気が
出てきそうだ。

胎脂と私の血液で
べっちょりの頭頂部が主で
顔があまり見えない…

顔、顔を見せろ…



すぐ息子は回収され
身体測定と体拭き。

そしていつの間にか
旦那とともに外の母たちのもとへ


も、もう?
顔見せろーーー!!



私はいきむことなく
するんと胎盤を出産。

私『た、胎盤見せてください…///』

Ns『え?…はい』

足元で盆を斜めにして
見せてくれたけど
目が悪いから
全然見えていませんー!


忙しそうなので諦めて
心の中で感謝を告げてお別れ。



すると隣の方も出産された。

ふんにゃあふんにゃあ

女の子らしいが子猫みたいな
小さくて可愛い産声だった。

さっきのうちの子との差!

声デカすぎ…



そして先生がきて
お股の縫合開始。


でも私の足は痙攣してて
どうにも震えが止まらない。

縫えないから
震えを止めるよう言われるけど
頑張った足は
もう言うことを聞かない。


誰か押さえてくれ!


先生諦めて縫い始める。

綺麗に縫ってね…(不安)


今までとは全く質の違う
チクチクと鋭い痛み。

こらえて我慢していると、
Dr『痛くないの?』


痛いに決まってるだろぉぉ!


Dr『我慢強いんだね〜。』

Dr『出産どうだった?』

私『いきみもいきみ逃しも
コツがわからないまま
終わりました…。』

DrNs『そんなことないよ。
すごく安産だったよ』


あんなに怒ってたのに〜???


<総評>
緊張と我慢が強いseaさん
安産でした。



分娩時間はなんと
2時間45分でした〜!

出血も少量で
こうしてみると中身はさておき
本当に優秀な分娩にみえる!


お疲れさんでした〜






そして肺に空気が入る
その瞬間の第一帝泣(産声)を
録音するというのが
妊娠中からの希望だったのですが

ビデオカメラを忘れ、
一眼のビデオモードが
あるにもかかわらず

夫『ちょっと
録画していいのかわからず
(病院に)遠慮して撮れなかった』


てめえ、何しにきたんだよ
このやろぉぉぉぉーーー!



普段は本当によくできた
夫だと思うのですが、
この日ばかりは
何のために病院にいたのか
全くわからない有様。


病院に送ってくれたわけでもなく
腰をさすってくれたわけでもなく
そばにいてくれたわけでもなく
ビデオ撮ったわけでもなく


まあ生まれたての息子を
すぐ抱いてもらえたのは
よかったかな

父親としての自覚と責任を
その腕にひしひしと感じたことだろう

ふふふふ


さあ次は活躍してよ!




次は私もすんなり
産めるよう頑張ります…。

安産体質なのはわかったので
次回は車内で産まないよう
気をつけます。


予定日は年末です。






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