ゲオさんで借りて来たいくつかの映画について、自分用に感想を置いておこうと思います
ネタバレ考慮しませんし、今回結構タイプの違う映画を観ているので、万一読み進めて気分を害された方は自衛をお願いします



アントマン&ワスプ

楽しみに借りて来て、十分楽しく拝見しました
ここに至るまでのアベンジャーズが結構心苦しい展開だったので、今作でまたTHEエンタメ映画のノリを見せて貰えて満足です
スコットが前作よりも明るいキャラと化し、機械工学的な頭脳は出番が無く、ただただキャシーの良きお父さんとして描かれていたのが好印象でした
個人的にはジャネットが乗り移った時のポール・ラッドさんの演技が好きでしたね
正直、量子の世界の云々は今一理解出来なかったのですが、これもまたラストゲームへの布石なのだろう事は理解しました
アリ達が今回も可愛くて良かったです
まぁ一つ言うならば、これまでずっと世界の敵とかなんか取り敢えずヤバそう敵の規模もでかそうみたいな相手と戦っていたのを観ていたので、今回の悪役がいちブラックマーケットの売人程度(と言ってしまっては元も子も無いですが)だったのは物足りなかったですかね……あんなに苦戦することあった?みたいな……
バーバ・ヤーガちゃんについてはまぁ厄介な能力ですけど、それくらいですよね……ドラマ版を観ていたらもっと納得できたのかも知れませんが……バーバ・ヤーガちゃんの方に付いた博士さんが、芸人のくっきーさんにしか見えなくて辛かったです
ピム博士は本当、敵(と言うか喧嘩別れ相手)作りすぎです
ホープさんの髪型がイメージと違いすぎて最初ピンと来なかったのには吃驚しました

鑑定士と顔のない依頼人

落ちの読めないラスト映画と聞いていて、一応サスペンスもののつもりで観ていたので、話が進むにつれこれラブロマンスでも通じるんじゃないか?と不思議に思いつつ、製作を確認したらイタリア映画で全て納得できた作品でした
原題のthe best offerの方が良い題だと思うのですが、なぜ邦題はこのようになってしまったのでしょうね?ラノベのタイトルが変に説明長くなるあれと同じ感じですかね?
私は終始サスペンスのつもりだったので、必死で依頼人の方を疑いすぎて、彼女がオートマタもしくはゴーストなのではないかと疑いまくってあのラストを観てしまい、あぁそっち?と言う感想でした
最後にネタばらし役として出てくる向かいのカフェにいる女の子、の作中の台詞が全て意味があり伏線になっているのはなんとなく分かるのですが、私は数字にめっぽう弱いのでもう一度見返して確認する元気はありませんでした……
機会があればまた観たい作品ですね
嫌いでは無いですし、十分楽しく拝見したのですが、期待したものとは違っていた作品でした
この作品のラストの解釈として一般的なのが、事件後施設に入る→出てきてナイト&デイで彼女を待つ、の流れなんじゃないか説が有力そうですし、理由を考えてもそれが一番納得の行く描き方をされていましたが、私の個人的解釈では、事件後施設に入る→ナイト&デイのシーンは全て彼が施設で観ている妄想に過ぎない、何て言う救いの無いものでした
まぁどちらかと言うと私はハピエン主義者なので、彼女の作中の台詞を本物とみて一般的解釈ラストを推すとまだ希望があるENDになるので、どうかこちらであって欲しいですね

冷たい熱帯魚

こちらも多分ラストが想像できないサスペンス映画としてネットで見かけて気になっており、園子温監督の名前をよく見かけていたのでこの監督さんの作品としても観てみたいと思っていた一作でした
はっきり言って、エログロナンセンス的内容で、私には合わないなと言う感じです
全然パッケージを確認せずに借りてしまい、R指定が着いているとは知らず、観ていく内に吃驚してしまいました
実際の事件をモデルにされているようで、作中うん?なんだ?と思った所は大体実際の事件に乗っ取った設定でした
どこかの感想で『男性的作品だ』と書いてあったのですが、まさにそうだと思います
出てくる女性の扱い(設定も含め)がもう、男性は好きそうだなって感じの印象なので、私は受け付けませんでした
ぶっちゃけエッチなシーンは必要でしたか?
共犯心理を働かせるには有効な手段、なんて感想もみましたしそれはわかるのですが、あれで映画としては何を表現したいのか全く分からなかったですし、おそらく意味は無いのだろうと思うと、私にはこの作品の評価をエログロナンセンスとしか言い様がないなって思います
この作品に出てくる人物には一切感情移入出来ず、共感できる部分も無く、ただひたすら主人公が堕ちていく様を見せられる、まぁよくある邦画の手法映画だなって感想です
映画を芸術作品として、しっかりした意味ある脚本のもと、伏線を張り巡らせ役者の完璧な演技が好き、と言うタイプの人には向かない作品ですね
ただ、役者さんの演技はよかったと思います
作品が私に合わなかっただけです
この監督の他の作品も気になっていたのですが、観るのは止めようかなと思ってしまいました

探偵ミタライの事件簿

ドラマ版が最高過ぎた為に、この映画が残念で仕方ないです……
ドラマ版が好きすぎて何度も見返し、原作の占星術殺人事件を読むまで探偵御手洗にはまってしまったので、映画も期待して満を持して観たのですが、個人的にハードルを上げすぎたのかなんなのか……ぶっちゃけこれは二時間ドラマ枠で事足りる内容ですね
わざわざ劇場版で作る意味は無かったのでは?と思う他無い内容でした
この話の原作は読んでいないのでなんとも言えませんが、もっと他に映画向きの事件があったでしょうにと言いたいです
ただ瀬戸内ロケをちょっと豪華にやっただけのドラマ感が否めなくて、事件内容としては寧ろなぜドラマ版の方を映画にしなかったのかとすら思えます(それはそれで栄えないと思いますが)
玉木宏の御手洗役がドはまりだと思っているので、本当に色々と勿体無い作品でした
今さら連ドラでは作れませんよね……
一つ疑問なのは、演出として日付と時間がずっと表示されていましたが、あれはなんの意味があったのでしょうか……?
それくらい、短期間で御手洗が解決したよって事を表現したかったのでしょうか……
チャプターを確認しても別に時間で区切ってあるような事もなく、あれは何故入っているものなんでしょうかね……?別に無くても事件の時間軸を勘違いするような事もないと思いましたが
(加えるならば、冷たい熱帯魚ではチャプターが時間別に分けてあったので、あの演出は良いと思いました)



取り敢えず、以上でやめておきます