【伊勢神宮・内宮】9月11日(火)・2
おはらい町に入った僕たちは、まず魚を焼く臭いに誘われて鰯や鯵の試食に行った。
鉄板で焼かれた魚を店のお兄さんが次々と皿に入れていく。
途端に沢山の手が伸びて、皿の魚が無くなっていく。
焼いているお兄さんの周りを廻って、最低二種類の魚を試食する。
店を出て、立ち呑みの店に足を向ける。
オイラは呑まないのだが、Mは呑む。
そう言えば、奴は伊勢うどんを食べながらビールを飲んでいたなぁ。
小さな縁台のようなイスに座っていると、奴は大吟醸と幾つかのおつまみを運んで来た。
オイラは前に来た時に大吟醸を一瓶求めて帰り、自宅で寝酒にしていたこともあった。
それから〔おかげ横丁〕に入り、ハンペンの店へ行く。
オイラは〔じゃこっぺ〕というハンペンを食べた。
此処でも奴はチーズ棒を食べながらビールを飲んだ。
そして、伊勢醤油の店へ足を向ける。
我が家の醤油の殆どは此処の伊勢醤油だ。
此処には〔焼きうどん〕も売っているが、さすがにもう食べれなかった。
最後は、恒例の宝くじ売場に向かう。
以前、其処で買った宝くじで五万円当たったことがあり、それ以来、伊勢に来れば立ち寄っている。
でも、もう五万円分は使ってしまったとは思う。
「カツ、買っていこう!」
とMが言い、ミンチカツと串カツを買い、それは帰りの電車の中で僕たちの胃袋に入った。
僕たちは赤福茶屋にておみやげを買ってから、バスで宇治山田に出て、特急に乗って帰ったのである。