【伊勢神宮・内宮】9月11日(火)・1

  「此処で降りよう!」
  Mが言った。
  そこは〔神宮会館前〕のバス停だった。
  僕たちは最初に内宮を参拝してから〔おかげ横丁〕に行く予定でバスに乗っていた。
  次が〔内宮前〕である。
  一つ前で降りるということは、先に〔おかげ横丁〕に行くということだ。

  僕たちはバスを降り、〔おかげ横丁〕に入って行った。

  「おなかが減ったから」
とMが言った。
  僕たちは〔伊勢うどん〕を食べた。
  苦手な人もいるようだが、甘い醤油だれを絡めてたべる軟らかな独特の食感の伊勢うどんがオイラもMも好きだった。



  雨が続く合間の晴れ間ということもあるのだろうか、内宮はウイークデーにも関わらず沢山の人でザワザワしていた。
  宇治橋を渡り、御手洗(みたらし)の五十鈴川へ足を向けた。
  まだまだ台風や大雨の影響だろうが、川の流れが速かった。





  川の傍らに建つ滝祭神にお参りし、風日祈宮に歩を進める。
  此処は団体旅行などでは、まず寄ることが無いところなので、普段は参拝する人も余りいないのだが、次々と人が訪れていた。

  神楽殿奥のトイレをお借りしてから、正宮、荒祭宮と参拝して廻った。
 参集殿に腰を降ろし、少し休んだ後、僕たちは〔おはらい町・おかげ横丁〕に向かったのである。