言葉って難しい。
自分の気持ちを伝えたいのに、指先程度も伝わらない。
歯がゆいって言葉がこんなにしっくりくる気分は初めてだ。
誰が悪いわけじゃない。
いろんな不運が重なってこうなった。
なのに、誰もが自分を責める。
一人は代わってあげていたら、と。
一人は巻き込まなければ、と。
一人は自分がこんなことを起こさなければ、と。
それを聞いた人たちは、互いに貴方は悪くないというのだ。
不毛であって愛おしい念さえ覚える。
こんな罪悪感は、いつ解消されるのだろう。
君の足についた重い、錆び付いた足枷はいつ外れるのだろう。
そんなことを考えながら、今日も深い闇夜はふけていく。