Greedy

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ユキさんが泊まりに来てくれた

最近、とっても良い距離感で仲良し

でも彼の愛情深さに慣れたくないし、

欲張りにはなりたくないなと思う


話題:きゅんきゅん(´^ω^`)


前日の夜に電話があった

明日の用事が無ければ、今日間違いなく泊まったのに…
色々方法考えたけど今日は無理そうだ、ごめんな

ううん、考えてくれてありがとう
いやいや、全然ですよ

ちょっと照れてる彼がとても愛しくて

気持ちが何より嬉しかった

お前明日休みなんだよな?明日行くわ
春巻き食いたい〜

もちろんです!待ってますね



約束通り春巻きを準備して、ユキさんを待つ

その日はユキさんがプチ出張で遠出していて

夜22時過ぎにやっと電話

もしもし
おーお疲れ。今やっと終わったところ!
お疲れ様!遅かったねえ
長えんだよ、疲れた〜
帰ったら先にお風呂入りますか?
うん、沸かしといて!
了解!気を付けて帰ってきてね

ここから怒涛の電話で笑ってしまった

数分後

なあ、どうやって帰ればいいの?
○○線で、○○駅で乗り換えです!
OKわかった〜また後でな


更に数分後、

どうしました?
○○駅着いたけど、次どれ乗ればいい?
××線です!笑
了解〜遠い?
15分くらいで着くと思いますよ!
わかった!

もはや調べる気ゼロなユキさんが可愛い、、、

数十分後

もしもし!
もうすぐ着くよ〜鍵忘れちゃった
ふふ、迎えにいくね
ほんとに!?さんきゅー

暗に迎えに来て、って言ってるでしょう?

ユキさん、普段はしっかりしていて

何でも自分でこなしてしまう人だから

私は彼にこうして甘えられるのに、めっぽう弱い




帰宅するや否や

その日あったことを ぶわぁっと報告し始めるユキさん

話を聞きながら、合間に上手いこと服を脱がせて

お風呂場へ押し込む

やれやれ、と笑いながらタオルと着替えを準備していたら

楓〜
はあい?
こっちきて〜話そうよ〜

お風呂場から彼の声

あはは!今行きまーす

よっぽどその日の仕事で思うところがあったみたい

うん、うん、って話を聞きつつ、ふと疑問に思って

そういえばユキさん、結局帰り一人だったんですか?
いいや、タケルと一緒だったよ
あれ、そうだったんですね!
俺が今日は××駅で降りるって言ったら、「何で!?女!?」って。笑
うるせーな!って言ったけど否定できなかったから、完全にバレたわ


平静を装ったけど、心臓が飛び出るかと思った

こうしてユキさんから周囲にこういう話を漏らすのは初めて、というか

少なくとも、私にそのことを示唆したのは初めてだった


いつか公言して、紹介してもらえたら、それに越したことはない

ユキさんを狙う女性が少しでも減ったらいい

なんて、彼が今の職場から独立しない限りは無理だろうけれど

それでも少しずつ進んでいる気がして、嬉しかった




ご飯を食べてもらった後は、話しながらまったりして

先にベッドに横になった私は、布団もかけずにウトウト

しばらくしてから、ユキさんが歯を磨いて戻ってきた

毛布を私にかけてくれたみたいで、そこでようやく目を開ける

んー
寒くない?隣入るよー
うん、

ベッドに入ってきたユキさんにもぞもぞと抱きつくと

あはは、楓あったかい。眠いからでしょ?

ユキさんのひんやりした手で頬を包まれた

火照った身体にちょうどよくて、うっとりする

ん、気持ちい

夢うつつのまま、彼の唇にキスをすると、すぐに応えてくれた

唇を甘噛みして舌を絡めて、吸って、

ふにふにと、しばらく彼の唇の感触を堪能

んー
ふふ、こら、寝るんだよ

うん、、、

あやされて、諦めて寝る体勢に入ろうとしたら

…元気ないわ、疲れた

私を抱きしめながら、ユキさんが甘えたモード

お疲れ様、だよ

もふもふ頭を撫でていると

グイッと腕を引っ張られて

おいで

上に乗せられたので、すかさずキス

うわ、

そうして、彼の首筋に鼻を寄せる

いい匂い、
そう?、、、こっちは?

そのまま下へ誘導された


結局一通りスキンシップをとって、ピロートーク

こんな姿見せられるの、楓だけ
当たり前でしょ
ふふ。ほら、他の人じゃダメ、って言って?
ダメだよ
ダメなの?
絶対ダメ。
うん、ちゃんと楓のこと考えてる。
、、、ユキさん独り占めしたい。
楓の物だよ。
!!!!
ほんと?

うん

よしよし、って頭を撫でてくれた

彼の甘い声を知っているのは、私だけでいいの

ユキさんは、私のなんだって

私もとっくにユキさんのだよ



そうやって、余韻に浸ったまま二人で眠りについた



数時間後、彼がむくり、と起き上がる

それにつられて意識が浮上したけれど、半分夢の中

おそらくお手洗いと、飲み物を飲んできたユキさんがまた戻ってきて

布団を私にそっとかけ直すと

ちゅ、と唇にキスを落として、また隣で何事もなかったかのように寝始めた

この上なく幸せな気持ちになった



今朝は少し早く出勤しなくてはならなくて、早起き

よく眠っているユキさんを起こさないよう、コソコソ支度を済ませて

時間まで、彼の寝顔を眺める

愛しくて可愛くて、

ずーっと見ていられると思った

書置きを残して、彼に布団をかけなおすと

んー

もぞもぞと包まり直すユキさん

口元が緩むのを抑えきれないまま、彼の頬にキス

ふふふ

ふにゃり、と彼が笑った


今、彼とこうして過ごせる時間が大切で尊くて、仕方なくて

この先ずっと彼の隣にいられるのなら、多分私は何だって差し出す


You look at me like I am infinitely precious, your kiss devastates every sense I have, and your touch completely unravels me


10/11 10:42
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