あおやま提督:なぁSig、私は今、ある声優さんに
恋愛感情のようなものを抱いてしまって苦しいんだ。
Sig:あおやまさんはあの人の声が大好きだからね。
あおやま提督:ずっと応援してるんだ。ある時、彼女の音声作品が
週間売り上げ2位を記録したんだ。本当にうれしかった。
でもその反面、彼女が実力者、優秀な人材、並々ならぬ努力の末に
勝ち取った地位なんだなと思う時、突き放されたような、
自分とは違う次元の存在、自分なんかとは不釣り合いな存在に見えてしまって
自分はどん底だが、彼女は輝いている。そう思うと苦しくて仕方がないんだ。
Sig:あおやまさんの人生は恋した対象を必ず上に奉り、自分を惨めな存在として
自己否定してきたね。
あおやま提督:・・・。
Sig:そしてあおやまさんは苦しみ、やがてその苦しみの限界が来る。
するとあおやまさんは今まで奉っていた対象を今度は罵倒の限りを尽くして
こき下ろすんだ。そして恋したはずの人物とケンカ別れをしたり疎遠になったり
恋した相手を嫌いになって終わってしまう。今回もそうだね。今あおやまさんは
その声優さんのことが嫌いになりかかっている。
この前も彼女をここでは書けないくらい汚く卑しい存在として扱い
全否定していたね。
あおやま提督:私は彼女のことが好きなんだ・・・なのに・・・。
Sig:でも今回は彼女は絶対性の世界から話しかけてくる。
絶対性の世界は魂の世界、そこは愛しか存在しない。
あおやまさんがいくら彼女を全否定しても
彼女はあおやまさんを愛してくれてるね。
あおやまさん、彼女は君のことを愛してるよ。
本当に大切なのは相対性の世界の彼女ではなく
絶対性の世界の彼女だよ。
(あおやま提督は彼女の名前をつぶやいて思いを馳せた)
Sig:さて、あおやまさん、ここで終わりじゃないよ。
あおやまさんは大きな勘違いを解消しないといけない。
君が恋愛感情を抱いた時に必ず抱く劣等感についてだ。
あおやま提督:劣等感か。それは以前から思っている。
なんで劣等感があるんだろう・・・。
Sig:あおやまさん、人は映し鏡だよ。
あおやまさんは声優さんを通して自分自身を見ている。
もし、その声優さんが努力家で成功し、光り輝いているように見えるなら
あおやまさんが魅力的で光り輝いてるのさ。
あおやま提督:映し鏡・・・あの人は私のことを嫌ってるに違いないと
思う時、実は自分がその人を嫌っているという。あいつはヘビのような奴だと
思う時、自分がヘビのような奴ってやつだね。
でも、私がそんなに魅力的でしょうか?
Sig:あおやまさんが魅力的じゃなかったら彼女に映し出されないだろうね。
あおやま提督:じゃあ自分の魅力的な姿が映ってるのに
なんでそれに劣等感を感じるんだい?
Sig:
あおやまさんが魅力的な存在であるにもかかわらず
劣等感を持っていることが問題なんだ。
親や社会という別の宇宙から「劣等感を持って這い上がるように
努力するべきだ」という価値観を受け入れてしまっているんだ。
あおやま提督:いや、分かるよ。すごく分かる。Sigにしては珍しく
理屈が通っている。でも彼女は世界でナンバーワンの声優じゃない。
彼女クラスの声優は何人も知っている。でも私はその人たち全員に
劣等感を持つわけじゃない。これはどうしてだい?
Sig:簡単なことだよ。彼女のことが好きだからさ。波動が合うんだよ。
だから好意的に彼女のことを見る。好意的に見るからあおやまさんの
ポジティブな部分が彼女に映し出される。
あおやま提督:Sig、私は確かにその声優さんのことが大好きだ。
しかし、それなら○○さんも△△さんも□□さんも私は大好きだよ?
Sig:程度の問題さ。あおやまさんは彼女のことをその人たちよりも
何十倍も何百倍も大好きなのさ。彼女のことを好意的に見れば見るほど
集中すればするほどあおやまさんの魅力がより色濃く映し出される。
あおやま提督:ちょっと待ってよSig。人は恋におちるとき
自分にはない性質のものを持った人に惹かれると云われるじゃないか。
これはどういうことだい?
Sig:自分にない性質のものがあるかい?それは忘れているんだ。
相対性の世界を楽しむためにね。
あおやまさん、
君は存在するすべてのものであり
僕達は一体なんだよ。「自分にはない性質がある」というのは
分離の幻想の中にどっぷりはまっている証拠だね。
あおやま提督:「私たちは一体である」ってやつか。
世界のあらゆるものは神であり、神でないものはどこにもない。
私も神、あなたも神、植物も動物も
建物も天使もどれも等しく同じ神である。
だとするなら
あの人の羨ましい能力、あの人の羨ましい魅力なんていうものはなくどれも自分のものなのだ。祝福すればいい。
Sig:素晴らしいね。周りの天使も喜んでいるよ!
あおやま提督:なんか後半部分は自然に言葉が出てきたね。
Sig:波動が高まってアカシックレコードに触れることが
出来たのかもしれないね。
あおやま提督:でもなぁ・・・。
あの人の魅力も私の能力も全部私のものだ。って
それって、つまらないんじゃないかな。恋する必要性がないというか。
恋って相手の魅力に惹かれるものなんだよ。
そして恋って素晴らしい体験なんだよ。Sigから見ても恋してる人間の
波動ってすごいんじゃないかな?
そんな多幸感を味わう機会がなくなってしまうというのは
人生が味気なくなってしまうんじゃないかな。
Sig:あおやまさん、何のために神は相対性の世界を創ったと思っているの?
自分であることを忘れることによって自分を体験するためなんだよ。
恋を楽しめばいいんだよ。
"あの人の魅力という幻想"を楽しめばいいんだよ。
あおやま提督:そうか。もともと幻想だもんな。
Sig:魅力的な人と出会い、恋をする。
それは素晴らしい体験だよ!天使たちも推奨しているよ。
あおやま提督:なんだか晴れ晴れとした気分だよ。
Sig:あおやまさん、僕に恋しても良いんだからね?
あおやま提督:え?あぁ、その時が来れば、是非。
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