疲れているのでは…と思い、当人に昼寝でもして休んだら?と伝えたら
素直に聞き入れてくれた
ただ、寝辛いのか枕を直したりと落ち着かない
逆に私が仕事の疲れ等もあって、うたた寝をしてしまい
母が毛布を掛けてくれたらしい
【15時頃】
母、夕御飯の調理を始める
二品が完成し、なんにも問題なかった
この後、トイレへ行きのだが、激しい咳が聞こえてきて心配になる
少し長い時間で出てきたのだが“頭の左側”や“胸”を押さえていた
大丈夫?と声をかけても、本人は鬱陶しいようで、私に肘を当て押し退ける
父に対しても同じ行為をした後、箸を上下逆にしたり捨てたりと明らかに異常な行動だった
それを見た父が、最初は救急外来まで送迎しようとしていたが
母は意識はあるものの、動ける様子が無く、やむを得ず119番で緊急要請
正直なところ、自宅で救急車を呼ぶのは初めての事で戸惑いはあった
幸い時間帯の事もあってか、野次馬が集まる事は無かった
母はそういう事を嫌う傾向がある
私も見世物にはしたくなかった
気掛かりなのは、母の状態は勿論の事、希望先の病院は空いているのだろうか?と不安だらけに押し潰されていた
それから、救急隊員を家に招き入れ、
今の体調を母に質問していたが、全く答えられず
代わりに私と父で当日の状況を答えた
ストレッチャーに乗せられ、家を後にする母の姿は本当に痛々しくて
心の中で静かに“元気な姿で帰れるように”と願った
その後、救急車内で隊員の方が意識レベルの診断、モニターに接続し心拍数の検査、搬送の受け入れ先等を調べていた
大変な仕事にも関わらず、
案内や説明も丁寧であり、尊敬すべき姿であった
もしも、母が正気であれば「良い隊員さんだったね」と言うに違いない