話題:見た映画・オススメ映画
昔の名作映画の話。
テレ東の午後のロードショーという番組。
一昨日の『壬生義士伝』はお義父さまと観ました。
岩手訛りがあったかすぎて泣いちゃったよー(;ω;)
▽▽
で、昨日の木曜日。
4月の木曜日は西部劇DAYだそうで。
何を隠そう私は西部劇が大好きなのです(`・ω・')
目覚めはやはり『荒野の七人』でしたよ。高校の時テレビで観たんだ。これもテレ東。
昨日観た『大いなる西部』という作品。
映画界の大巨匠ウィリアム・ワイラー監督、名優グレゴリー・ペック主演の、水源(“ビッグ・マディ”と呼ばれる湖)を巡る抗争を描いた西部劇。
※以下、内容に抵触するので閲覧注意です。名作に今更ネタバレも何もないけど(´`)笑
▽▽
一家の抗争といっても派手なドンパチはなく(もちろん1対1の決闘や峡谷での撃ち合いなど重厚なアクションシーンはあったけど)、どちらかと言えば、血を流すことなく話し合いで抗争を収めようとする主人公の姿や西部に暮らす人々の誇りやメンツ、それ故に生じる軋轢等に重きを置いた人間ドラマです。
西部劇というと、余所から流れ者のガンマンがやってきて村にはびこる悪をバッタバッタと撃ち倒すみたいなイメージが強いけど、グレゴリー・ペック演じる主人公は今まで西部とは無縁の東部からやって来た元船乗りだそうで(!)、しかもこの作品には明確な悪人みたいなものが存在していなかったように思えます(汚い手を使う人はいたけど)。
主人公は抗争中の片割れ一家の家長の娘と婚約したことからこの抗争に巻き込まれていきますが(しかもその娘に思いを寄せているという、チャールトン・ヘストン演じる牧童頭からも妬みを買ったりして、人間関係が複雑に絡んでいくんだよな)、彼は自分の思想や信念を崩さず、あくまでも中立。
やられたらやり返すという暴力の連鎖を断ち切るべく、紳士的な振る舞いで以て両者の鉾を納めさせようと奔走するのです(それが西部のカウボーイたちには却っていけ好かない野郎に映ったようでしたが)。
広大かつ美しい平原に雄大なグランドキャニオン、そして迫力ある音楽。
とにかく紳士的でかつ小気味良いユーモアも忘れないグレゴリー・ペックもかっこいいし、あとチャールトン・ヘストンの役どころもたまんなくかっこいいんだよなぁ(*´ω`*)
二人の殴り合いのシーンはホント痺れます。俯瞰の映像が物凄く素敵。
それぞれの家長も渋くて、特に相手の家長さんとその息子も何だか憎めない。
映画の作りや役者さんの演技、登場人物の描き方等だけ見てももう十分に名作の域なんですが、何が凄いかって、ラストの決闘のシーンからエンディングまで台詞が一切なかったんですよ。
決闘の跡と荘厳な景色、そして役者さんの表情が全てを語り、物語を美しく締め括っていたように思います。
吹き替えの声優さんも城達也さんや納谷悟朗さんなど本当に渋くて、特に納谷悟朗さんはお亡くなりになって日も浅かったので胸に来るものがありました(納谷さんは洋画吹き替えでチャールトン・ヘストンの声を主に担当されていたようですね)。
観れてよかった(ノд;)
てかまた改めてDVDで観たいなぁ。
余談だけど、うちの父ちゃん(実父)がミュージカル映画版『レ・ミゼラブル』(最近私が特に騒いでいるものだよ)でマリウス役を演じたエディ・レッドメインを見て「チャールトン・ヘストンに似てるなぁ」っつってたんだよね。
役どころも雰囲気も違いすぎるから(だってモーセやベン・ハーだぜ)最初は「そうかぁ??」って思ってたんだけど……よく見たら目元が似てるかもしれん。
まぁチャールトン・ヘストンはまさに父ちゃんの時代の俳優さんだから、父ちゃんの方が見慣れてるだろうからね。
つか今度『ベン・ハー』と『十戒』も観よう。
そして他の西部劇作品も改めて(*´д`*)
やっぱジョン・ウェイン、イーストウッド、マックイーン、サム・ペキンパー監督作品は観なきゃですね。