秘密の裏庭

わたしはなにがしたいんだろう。


将来何になりたいかなんて
小学生のころや中学生のころはなにも思いつかなかった

今もそうだけど


特別秀でているものなんて無かったし、

習い事なんかもしていなかったし。

従兄弟に続いてやりはじめた
スイミングなんて半年も持たずにやめてしまった。

ひとりだけ上の級になって
ひどくパニックになってしまって。


それから習い事はしなくなった。
いま考えるとバカバカしいお笑い話だけど

当時は本当に知らないひとが怖かった
小学校の入学式の説明会なんてひどいものだった
先生に向かって体育座りして説明を聞いている同級生たち
わたしは母から離れず後ろの隅で聞いていた

本当に嫌だった

人見知り以前の問題で、

人と目を合わせることも難しく

目の前が真っ白になった




いまは改善されてる…と思いたい。
人との関わり方や心の開き方なんて不器用すぎて
自分でもわかっているけど

どうすればいいのかわからない。


文章にはできるのに。


たぶんわたしには社会性がないんだと思った


全体的に消極的だ



将来何になりたいかなんて

頭が混乱するだけで。

好きなことを仕事にできたら最高だと思っている。

だけどその好きなことが見つからない。


考えてみたって

お昼寝とかボケっとすることとか
しょーもないのばっか。


ただ、つまらない仕事は嫌だった

これからの人生のほとんどは仕事に費やされてしまう。

それを考えると

やっぱり楽しく仕事がしたい。



できれば一生学生のままがいいのだけど


…考えたらすこし気が滅入った。



わたしはなにがしたいんだろう

フリーターが向いていると言われたけれど。


一年か二年、いろいろなところでアルバイトとして働いて社会勉強するのもいいかと思った。

けれど

母がうるさい。


母親というのはみんなこうなのだろうか











わたしが頭空っぽだからうるさく言われるのだろうか。

わたしがだらし無いから言われるのだろうか。

習い事をしていたら少しは違っていただろうか。

父親がいたら、






後悔したらキリがない。

嫌な思い出はたくさんある。

けど、赤ん坊に戻ってリセットできるならしたい。

昔のわたしは何になりたがっていんだろう。
所詮は憧れや幻想の夢だけど。




たまに、


しんでしまえたら

すべて投げ出せるのに。


…………と、思ってしまう。






だって好きなこともないのに

いつまでもだらだらと生きてたって、

しょうがない。








…………………なんて。