副担任、一瞬にしてそれは実に恐ろしい響きと変わった。
この学校で生徒から最も恐れられている彼の名前が続いたのだ。
ざわついた体育館内。それを「ちょっと黙れ」の一言であたりは静寂につつまれる。
声に怒気はない。只の注意である。
しかしその場はまるで誰かが亡くなってしまったかのような雰囲気になってしまったのだ。
後ろから教師の「お見事」と呟きを耳にする。
私は、噴出した。
はいどーも!新学期早々死線にぶちあたってます雲空ですよー。宿題終わってなーい☆
うちの学校クラス替えや席替えないんでいまいちドキドキ感ないんですが担任決まったらみんな絶望してました(笑
なんてこった、これじゃ提出物きちんと出さないと死ぬって。これはねぇ^ω^
そして今日変なおじさんに声かけられた、と家族に伝えたら
「よかったじゃんのぽ子ー!漸く変なおじさんに話かけられるレベルになったんだね」
おいおいそりゃねぇぜ。元クラスメートの父上から「高校入って雲空さん痩せたね」て言われたって体脂肪率30%なんだぜ私。救えねぇな私。
痩せた原因は登校距離と体育に出席したからだと思ってます。
んでなんて言っても変なおじさんは私の話を聞いてくれません。
怖いというかうんざりです。
だがしかし!そこに救世主現る!!
「その子も用事があるので帰らせて下さい」
凛とした声。大人な振る舞い。振り返るとそこには見知らぬお姉さんが。
いやこれほんとまぢ感動しやした。
このご時世にこんな正義感溢れる方がいらっしゃるなんて…!
『こういったのは無視した方がいいよ』小声で囁く。
せっかくお姉さんが好機を逃すわけにいかず、私はその場を離れようとしたがそれでもおじさんは聞き分けてくれない。
ていうか私押しに弱いな!でも意地でもベンチには座らない。
誰かこのおじさんにマナーを叩き込んでやって下さい。
するとお姉さんは私の肩に手を置いて「本当、急いでるので。失礼します!」
「最近ああいうの多いから気を付けてね」
お 姉 さ ん ま ぢ か っ こ い い で す !!
このご恩一生忘れないんだからっ!
これほどまでに人を尊敬したことないよ私。
でも私服なら絶対男に見られてますがな。
これもし私がルークで助けてくれたお姉さんジェイドさんだったら絶対惚れてるよ。なんで私はすぐこっちに向かっていくんですかね。でも真剣に思った←