スキャンダラスに行こう!


高校生が 3代目?! 50
2018.9.12 08:47
咲子は 陽菜に
「普通に 弾いてみて」
「普通に 弾くって?」
「ドレミの歌とか」
陽菜が 俯くと
「え?知らないの?」
咲子に 言われて 陽菜は ますます 俯いた
「陽菜は 教えてもらった事ないから 仕方ないよ」
優子が 陽菜の頭を 撫でると 陽菜は 優子の制服の裾を 掴んだ
「でも 授業で・・」
「教師が 授業でも 教えなかったんだから 仕方ないでしょう・・どうすれば 分かりやすくなるかなぁ・・」
「このキーボードって 小嶋さんの物?」
「陽菜のじゃない」
「学校の?」
「優ちゃんの」
「大島さんのなの?」
「そうだけど・・」
「シールを 貼るとか 字を書くとかしても良い?」
「陽菜が それで 分かりやすくなるなら いいけど」
咲子は 分かりやすく 鍵盤に シールを 貼った
「これなら 分かる?」
陽菜が 頷くと
「秋元さん・・曲とか 決めてるの?」
「何曲かは 考えてるけど」
「その 楽譜はある?」
「今は ないけど」
「出来れば それが ある方が 教えやすいんだけど」
「出来るだけ 早く 準備する」
「今日は コード 覚えようか?」
「コード?」
陽菜が 不思議そうな顔で 優子を 見ると
「陽菜・・頑張ろうね」
そう言って 優子は 微笑むと 陽菜が 恥ずかしそうに 頷いた

(え?小嶋さんって こんな表情をするんだ・・噂と 全然違う・・すごい 可愛い)

それから 咲子は 陽菜に コードを 教え始めたが 少し経って 陽菜が 疲れてきたのを 見ると
「ちょっと 休憩する?」
陽菜が 頷くと
「じゃあ 少し 休もう」
咲子は そう言うと
「小嶋さんって どんな音楽が 好きなの?」
陽菜が 俯いた
「それ 聞いて どうするの?咲子さん」
「私が 知ってる曲だったら 弾いてあげれるから」
優子が 不思議そうな顔を すると
「それを 聞いて ヤル気が 出るかなって 思ったんだけど・・言いたくないなら 別に・・」
「ハート型ウィルスって 知ってる?」
優子が 言うと
「アイドルグループの曲だよね?」
優子は 頷いた
「知ってるけど・・」
「弾ける?」
陽菜が 嬉しそうに 聞くと 咲子は クスッと 笑って
「小嶋さん アイドルとか 聞くんだ」
「陽菜が 聞くの 変って 分かってる」
陽菜は そう言って 教室から 出て行こうと すると 咲子が 曲を 弾き始めた
陽菜が 振り返ると
「変って 言うか そういう アイドルとかには 興味ないって 思ってたから 意外だっただけ」
「陽菜は 可愛いものとか アイドルとか 結構 好きだよ」
「そうなんだ」
咲子は そう言って 1曲 演奏を 終えた
「私にも 弾けるようになる?」
「この曲 教えてあげようか?」
「本当?」
それから 咲子は 陽菜の好きな曲を 教えながら
「好きな曲の方が 覚えやすいから」
「でも その曲は 演る予定ないんだけど・・」
「良いじゃん・・まだ 1年近くあるんだもん 今は 好きな曲を 弾けるように 練習すれば」
「優子」
「それに 陽菜が 楽しみながらじゃないと 続かないって」
才加は 陽菜が 嬉しそうに 咲子の演奏を 聴いているのを ジッと 見ていた
「学校で あんな風に 陽菜が 楽しそうな顔する事って 滅多にない事だから」
「そうだな・・いつもは すごい 大人っぽく見えるのに 今の小嶋さんは 優子より 幼く見えるな」
「どうせ 陽菜の方が 大人っぽいよ」
「拗ねなくても 良いだろう」
「うるせぇ」
優子の声は 陽菜に 聞こえるほど 大きく 陽菜が 心配そうに 優子の側に 来た
「優ちゃん・・どうかした?」
「何でもないよ」
「秋元先輩と けんか?」
「陽菜が 心配するような事じゃない・・いつものだから」
陽菜は 才加を 見た
「本当に けんかなんかしてないから」
才加は そう言うと ギターを 弾き始めた

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