スキャンダラスに行こう!


高校生が 3代目?! 48
2018.9.9 14:45
屋上に 着くと 優子は 陽菜を 抱き締めた
「優ちゃん?」
「私 絶対に 陽菜を 悲しませるような事 しないから」
「急に どうしたの?」
「陽菜を 護れるように 強くなるから 私から 離れようとしないで」
「・・・」
「陽菜」
「ぅん」
優子が 触れるだけの キスをすると 陽菜は 真っ赤になった
「才加に バンドは 諦めてもらおう」
「優ちゃん 楽しみにしてたんじゃないの?」
「・・・」
「陽菜 家に 帰って 教えてもらって 来るよ」
「それは 止めよう」
「何で?」
「あんまり 出入りしないように 言われてるじゃん」
「・・・」
「今は 特に・・陽菜を 危険な目に 合わせたくないって お爺さんにも 言われてるし」
「そうだけど・・」
陽菜が 淋しそうな顔をした
「ごめん・・陽菜」
「何で 優ちゃんが 謝る?」
「私が 陽菜と 暮らしたいって 言ったから 陽菜が お爺ちゃんと 暮らせなくなって 会えなくなって・・」
「・・・」
「陽菜の家で 暮らす?」
「え?」
「私も 一緒に 行くから」
「でも・・」
「ん?」
「優ちゃんの 友達が 遊びに来れないよ」
「それは・・仕方ないよ」
「・・・」
「私は 陽菜と 一緒に 居られるなら それでも 良いよ・・それで 陽菜を 護れるなら」
陽菜は 優子の服の裾を 掴むと
「今のままが 良い」
「本当に?」
「ぅん」
「淋しくない?」
「お爺ちゃんに 会えないのは 淋しいけど・・陽菜のためだもん」
「・・・」
「陽菜を 護るためでしょう?」
優子は 陽菜を ギュッと 抱き締めた
「優ちゃんが 居てくれるから 大丈夫」
そう言って 陽菜は 優子の首筋に 顔を 埋めた


優子は 陽菜を 教室へ 送って行くと
「才加・・ドラム 教えてくれる人 見つかった?」
「一応・・先輩が ゆきりんに 教えてくれるって」
「そうか・・問題は キーボードかぁ」
「独学で 何とかならないかな?」
「そうだな・・取り敢えず 私が 独学で 覚えるよ」
「出来るのか?」
「何とか するよ」
「咲子さん・・優子になら 教えてくれるんじゃないのか?」
「必要ない」
「でも 優子・・」
「陽菜を 傷付けても それに 気付かない人に 教えて貰いたくない」
「・・・」
「ごめん 才加」
「ぅん」
優子は 自分の席に着くと ボーッと 窓の外を 見ていた

(お爺さんと 約束したんだ・・陽菜が 実家で 暮らさないって 言ったら 陽菜を もう 必要以上に 実家に 行かせないって・・陽菜は もう 小嶋組と 関係ないって 思わせるためにも・・)

優子が 机を 叩くと クラスメイトが 一斉に 優子を 見たが 優子は それに 気付かなかった


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