スキャンダラスに行こう!


高校生が 3代目?! 47
2018.8.22 09:58
優子は 屋上に 着くと 壁を 殴った
「なんで みんな わかんないんだよ・・陽菜は 普通なのに・・私達と なにも 変わらないのに・・私達より 純粋なくらいなのに・・陽菜は・・」
何度も 何度も 殴っていると
「優ちゃん・・血が 出てるじゃん 壁なんか 殴ったら ダメだよ」
「・・・」
「優ちゃんが 傷付く事なんて 無いんだよ」
「・・・」
「分かってた事だから」
優子は 陽菜を 抱き締めると
「ごめん・・陽菜」
「だから 優ちゃんが・・」
「陽菜は 悪くないのに・・何で みんな 分かってくれないのかな?」
「・・・」
「陽菜は 優しくて 純粋で 綺麗で 可愛くて 天然で ちょっと エッチで・・」
「陽菜 エッチじゃないし 天然じゃないから」
「陽菜は・・」
「優ちゃんが 分かってくれてたら 陽菜は 良いから」
優子が 辛そうな顔をした
「優ちゃん・・本当に 良いんだって」
「でも・・」
「良いの・・本当に」
「・・・」
陽菜は 優子の背中に 腕を 回すと
「陽菜の事を 知ってて欲しいのは 優ちゃんだけだから・・だって 優ちゃんとは ずっと 一緒に いるんでしょう?」
「死ぬまで・・やっぱり 死んでも 陽菜から 離れないから」
「優ちゃんが ずっと 一緒に 居てくれるなら 陽菜は 淋しくないし」
「なんで 陽菜は こんなに 可愛いの?」
「知らない・・そんな事より 保健室 行かなきゃ」
「別に 良いよ」
「ダメ」
陽菜は 優子を 無理やり 保健室へ 連れて行った

先生は 優子の手当てを しながら
「大島さん 喧嘩?」
「・・・」
「相手は 怪我してないの?」
「怪我は させてない」
「だったら 良いんだけど・・喧嘩なんかするから 怪我を するのよ」
「・・・」
「相手が 怪我してたら 学校も・・」
「先生って 優ちゃんを そんな風にしか 見れないんだ・・優ちゃんの 喧嘩相手は 壁だったのに」
「え?」
「屋上の壁と 戦ってただけなのに」
「陽菜と 付き合うようになって 優ちゃんまで そういう風に 思われちゃって・・ごめんね」
陽菜が 辛そうに
「別れた方が・・」
「そんなつもり 全然ないから」
「・・・」
「私も 陽菜と 親友が 分かってくれてたら 良いから」
「優ちゃん」
「大島さんと 小嶋さんって 本当に 噂だけが・・」
「陽菜の事は 本当だから」
「違う・・本当の事は ヤクザの孫ってだけじゃんか・・陽菜は 喧嘩なんてしないし 誰かを 脅したり 人に 迷惑なんて かけないっ!」
優子が 苛立ったように 怒鳴ると
「優ちゃん・・落ち着いて」
陽菜は 優子の背中を 摩った
「何で・・陽菜が 怒らないの?」
「だって 優ちゃんが 怒ってくれてるもん」
「・・・」
陽菜が クスッと 笑うと 優子は フッと 笑った
「いつも そんな風に 笑顔で・・」
「陽菜は 優ちゃんが 居てくれるだけで 良いから」
陽菜は そう言うと 手当てを 終えた 優子と 保健室から 出て行った

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